シェールガス革命とは何か、伊原賢著・吉田克己編集、2520円(税込)、単行本、192ページ、東洋経済新報社、2012年8月
シェールガス革命とは何か、伊原賢著・吉田克己編集、2520円(税込)、単行本、192ページ、東洋経済新報社、2012年8月
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 ――答えは「天然ガス」。なかんずく「シェールガス」がエネルギー救世主として未来を変える! というのが本書の主題である。

 そもそも、シェールガスとはどんなガスで、どうやって採掘するのか。アメリカでたくさん採れるようだけど、日本ではどうなんだろうか? 等々の基本的質問に答えるところから本書はスタートする。

 本書の受け売りで簡単に解説すると、シェールガスというのは、地下100~2600mの、固く薄片状に剥がれやすい頁岩(けつがん)の中に残留しているガスのことである。岩の中に残っているガスなので地下から取り出しにくく、21世紀に入るまで資源とは考えられていなかった。