CMIは大型出荷数量が1420万枚とAUOを上回る

 電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾Hon Hai Precision Industry社〔鴻海精密工業、通称:Foxconn〕グループに属し、TFTパネルとモニター/TVアセンブリの両方を手掛ける台湾Innolux Display社(群創)は、2010年3月18日に台湾CMO社(奇美電子)と合併し、台湾ChiMei Innolux社(存続会社は群創だが社名は奇美電子)となった(略称はCMI)。CMIの2012年9月連結売上高は453億5100万NTドル(YOYで9.4%増、MOMで2.1%増)。同月の大型パネル(10インチ以上)の出荷数量は1420万枚(YOYで23.1%増、MOMで2.6%増)。同年1~9月の累計出荷量はYOYで3%増。同年1~9月累計の連結売上高はYOYで5%減。

TV用はMOMで4%増の続伸

 CMIの同年9月の出荷量については、主力のTV用が合計約450万枚と、MOMで4%増の続伸。同年1~9月の累計ではYOYで3%増とようやくプラス圏に転じ、同年1~6月のYOYで8%減という状況から大幅に回復した。小型ではアスペクト比16:9の18.5インチワイド、21.6インチワイドがいずれも大きく伸びてMOMで4割増。中型サイズでは、26/29/32インチが合計140万~145万枚とMOMで1割弱の減少。新製品の29インチはMOMで1割増の33万~34万枚程度と見られる。37インチは、39インチへの移管終了によりなくなった。その39インチは、約94万~96万枚とMOMで2割弱の続伸。40インチ以上(40/42/46/55/65インチ)は約87万~88万枚とMOMで1割減。うち40/42インチは、MOMで2割強の減。46インチは、合計で5万~6万枚で横ばい。55/65インチワイドは、合計で10万枚程度。なお、もう1つの新機種、50インチ(G7.5で8枚取り)についても42万~44万枚とMOMで2割弱の増加と、猛烈な勢いでの増加が続いている。