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中村 修二 氏(青色LED開発者) <上>

僕が会社を訴えたわけ

浅見 直樹=日経エレクトロニクス編集長(当時)
2012/11/02 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2001年9月24日号 、pp.75-77 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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青色LEDの開発者、中村 修二氏。同氏が日亜化学工業を提訴した直後に、日経エレクトロニクスがインタビューした記事を再掲する。日本の技術者に向けた、強いメッセージが感じられる内容である。(聞き手は当時、日経エレクトロニクス編集長だった浅見 直樹)

 ――ついに提訴されましたね1)。周囲の反応はいかがでしょうか。

(撮影:栗原克己)

 中村氏 皆,エールを送ってくれています。どこのメーカーとか名前は言えませんが,大企業の第一線の技術者たちが「頑張ってください,陰ながら応援してますから」と声を掛けてくれました。多くの技術者は会社に対して不満を持っているんです。でも,それを口には出せない。自論ですが,日本は共産主義ですから。私が渡米するとき,親しい他社の技術者たちが宴会を開いてくれました。その席でも「米国に行っても,私たちを代表して不平不満をどんどん言ってくれ」って頼まれたくらいです。だから日本の技術者のためにも,絶対に勝ちたい。100%勝つと確信しています。

 ――今回の提訴で請求した,特許に対する「相当の対価」は20億円。技術者が会社を訴えた過去の訴訟で支払われた最高金額は1300万円程度です。20億円請求しても,1億円くらい得られれば大勝利といえるのでは。

 中村氏 1億円なんて,全然眼中にない。中途半端な額ではダメ。金額が小さければ,負けたと同じです。皆がびっくりするような前代未聞の金額でないと意味がない。サッカーの中田選手や大リーグのイチロー選手があれだけ稼ぐのを見て,一番喜んだのが日本のスポーツ選手でしょう。自分たちも頑張ればああいうふうになれるって思っているはず。それが大事なんです。僕が勝てば,技術者への刺激になる。

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