貴族は鞄、時計、靴、スマホなど物を所有しているのは当たり前。どんな鞄を、どんな時計を持っているか、どんな靴を履いているかが勝負。それは、20世紀の大量生産モデルでは対応できない世界である。

 21世紀、孤立した工場は消費者様の個別の注文に応えられるようにラインを変えていくだろう。消費者は自分の独自仕様をWebで注文し、ラインに設置された多機能機、ロボットは個別の注文に応じて生産する。その製品が宅配されてくる。

 しばらくは、それでよいだろう。しかし、物よりサービスの時代。安く売った商品の所有者を長く囲い込む時代。流通・販売と設計・生産が融合する時代。孤立した工場では早晩行き詰る。