2013年の生産能力はYOYで4~5%増、生産面積は同13%増に微修正

 2012年8月の当社推定稼働率(G5以上、面積ベース、分母はその月に投入可能な最大生産能力)は86%(韓国91%、台湾84%、日本74%、中国86%)と同年7月の84%から2ポイント上昇した。全地域が対前月比(MOM)で上昇となった2011年4Qの平均稼働率は78%、同基板投入面積はQOQで13%増。2012年の平均稼働率は1月が76%、2月が76%、3月が79%で、1Q平均では76%。基板投入面積は同年1Q合計でQOQで3%減。同年2Qにおいては、4月が79%、5月が81%、6月が79%で、同年2Qの合計でQOQは7%増だった。

 2012年の3Q以降の予想は大きな変更なし。3Qの平均稼働率は86%、QOQでは11%増から10%増に修正。4Qについては、稼働率が84%、QOQで増減なしという予測で据え置き。2012年の供給側の投入面積成長率はYOYで12%増、需要予想は同10%増に近い水準。需要が想定よりさらに落ち込んだ場合は、4Qに若干の下方リスクありと考える。

 ちなみに、2013年についても、需要予想をYOYで13%増から10%増に修正したため、供給予想は需要見合いから若干多い程度に修正(YOYで14%増から13%増に修正)。同年の生産能力はYOYで4~5%増(従来は5~6%増)とみており、生産の伸びを下回る。つまり、稼働率の上昇が見込まれる。当社が前提としている稼働率は、1Qが80%(生産面積がYOYで15%増/QOQで1%減)、2Qが87%(同17%増/8%増)、3Qが92%(同13%増/6%増)、4Qが87%(同8%増/5%減)である。稼働率は従来予想から各四半期とも約1ポイントの下方修正となっている