2012年の需要面積はYOYで10%増、2013年はYOYで10%増

 需要予想は2012年、2013年ともに若干の下方修正となった。今回はノートブックPC(NB)の数量を2億1200万台という前提から2億1000万台に微修正したが、テレビにおいては39インチや50インチなどの大型サイズの比率を上方修正しており、全体の面積ベースではYOYで10%増と変更なし。最終製品の2012年予想は、セルイン(メーカー出荷)ベースでNBが2億1200万台から2億1000万台(YOYで3%増、パネルは2億2800万枚から2億2500万枚)に修正、その他は変更ない。ちなみにモニターは1億7500万台(同3%増、パネルは1億9000万枚)、テレビは2億1400万台(同4%増、パネルは2億2300万枚)。液晶テレビのうちLEDバックライト採用機種は1億3500万台(採用比率は63%)。タブレットPCについては、GoogleやMicrosoftなどの新規参入分を加味し、1億500万台(YOYで62%増)。

 2013年の最終需要については、アジア・南米などをはじめとした新興国の相対的な高成長継続、北米の若干のプラス成長維持、欧州・日本のリバウンド、テレビ(TV)・液晶モニターの大型化の継続、といった前提条件は変わらない。ただ、TVなどで前提としていた数量を引き下げた一方、モニターやTVで前提としていた大型のものの比率を引き上げて、需要の面積成長をYOYで12.5%増から10%増に引き下げた。最終製品予想は、セルインベースでNBが2億2000万台から2億1500万台(YOYで2%増、パネルは2億3600万枚から2億3300万枚)、モニターが1億7500万台から1億7000万台(同3%減、パネルは1億9400万枚から1億8800万枚)、テレビが2億3400万台から2億2700万台(同6%増、パネルは2億4900万枚から2億3600万枚)とした。液晶テレビのうち40インチ以上の比率は2011年が36%、2012年が39%、2013年が42%と上昇を予想。ちなみに、液晶テレビのうちLEDバックライト採用機種は2013年には1億9000万台(採用比率83%)の予測だ。タブレットPCは同1億4000万台(YOYで33%増)。