経営者や最先端を走る技術者のメッセージをインタビュー形式で紹介します。先人の言葉を胸に、次代を切り拓く気概に燃えよう。
JTNインタビュー
目次
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岩崎 俊一氏(東北工業大学 理事長)<下>
ものづくりが文明をつくる
日本発で、今や世界中のハードディスク装置(HDD)に使われるようになったデータ記録技術「垂直磁気記録」。Tech-On!では2013年5~7月に、この技術を開発を進めた技術者たちの物語「垂直磁気記録、30年の苦闘」を連載した。1970年代に垂直磁気記録を提唱した人物が、東北工業大学 理事長の岩崎俊一…
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岩崎 俊一氏(東北工業大学 理事長)<上>
表面的な思考にとどまり、原理をなおざりにしてはならない
日本発で、今や世界中のハードディスク装置(HDD)に使われるようになったデータ記録技術「垂直磁気記録」。Tech-On!では2013年5~7月に、この技術の開発を進めた技術者たちの物語「垂直磁気記録、30年の苦闘」を連載した。1970年代に垂直磁気記録を提唱した人物が、東北工業大学 理事長の岩崎俊一…
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山海 嘉之氏(サイバーダインCEO、筑波大学大学院 教授)<下>
人にストレスを与えない技術を
僕は、子どもの頃から、「あれってどういうふうにしてやってるんだろう?」「これってどうなっているんだろう?」と、いろいろと原理を考えるのが好きなんです。何かはっきり分かってないものに対して、きっとこうやればできるんじゃないかと、いつも遊び感覚で発想していく。
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山海 嘉之氏(サイバーダインCEO、筑波大学大学院 教授)<上>
人や社会と一緒に進化させなければならない
少年時代から博士/科学者を目指していた山海嘉之氏。ウシガエルの筋肉収縮特性を調べたり、レーザに使われるルビーを酸化アルミニウムから生成しようとしたり…。旺盛な知的好奇心の延長線上に「ロボットスーツHAL」はある。そんな山海氏の発想の原点にある「人や社会に対する思いやり」に日経ものづくりが迫ったインタ…
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亀田 登信氏(キングジム 執行役員 開発本部副本部長)<下>
我々は枯れた技術で勝つ
いろいろなメーカーの開発担当の方とご一緒させていただくと、「キングジムさんの○○はなかなかマネできない」と言われることがあります。この真意は、「(商品コンセプトを)思い付かない」ではなく、「機能を絞れない」というものなんです。
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亀田 登信氏(キングジム 執行役員 開発本部副本部長)<上>
たくさんの機能を詰め込むだけが、造り込みではない
デジタルメモ「ポメラ」や、インターバルレコーダー「レコロ」といったヒット商品を立て続けに開発した事務用品メーカーのキングジム。ユニークな商品で新市場を切り拓く同社の開発部隊で陣頭指揮を執る人物が亀田登信氏だ。1985年の入社以来、一貫して開発畑を歩き続けた同氏が、ヒット商品を生み出す開発現場の舞台裏…
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藤野 道格氏(米Honda Aircraft社 社長兼CEO)<下>
飛行機の仕事、本当は天職だった
ホンダが創業時からの「夢」とする航空機事業。その夢を受け継ぎ、「HondaJet」として叶えたのが、米Honda Aircraft社 社長兼CEOを務める藤野道格氏、その人だ。同機の開発は、常識との闘いの連続だった。藤野氏の技術開発の真髄に、日経ものづくりが迫った。
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藤野 道格氏(米Honda Aircraft社 社長兼CEO)<上>
物理法則に従って、常識を破る
ホンダが創業時からの「夢」とする航空機事業。その夢を受け継ぎ、「HondaJet」として叶えたのが、米Honda Aircraft社 社長兼CEOを務める藤野道格氏、その人だ。同機の開発は、常識との闘いの連続だった。藤野氏の技術開発の真髄に、日経ものづくりが迫った。
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村田 恒夫氏(村田製作所 代表取締役 社長)<下>
夢が実現しているか、それは顧客が判断すること
村田製作所が手掛ける自転車型ロボット「ムラタセイサク君」と,一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」。これらは展示会で,来場者の大きな注目を集める。同社にとっては,蓄電用コンデンサや各種センサ,通信モジュールといった自社部品の性能アピールと同時に,子供の「理系離れ」を食い止める狙いがあるという。理系離…
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村田 恒夫氏(村田製作所 代表取締役 社長)<上>
モノづくりの現場を知らずに研究開発はできない
村田製作所が手掛ける自転車型ロボット「ムラタセイサク君」と,一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」。これらは展示会で,来場者の大きな注目を集める。同社にとっては,蓄電用コンデンサや各種センサ,通信モジュールといった自社部品の性能アピールと同時に,子供の「理系離れ」を食い止める狙いがあるという。「理系…
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鈴木 智行氏(ソニー 執行役 EVP)<下>
少しでも立ち止まれば、追い付かれる
現状のCMOSセンサは技術的には全く未熟です。裏返せば,S/Nやダイナミック・レンジといった撮像素子の基本特性をケタ違いに高められる余地が残されています。そして我々は,ケタ違いの基本特性を備えたCMOSセンサで撮った写真や映像が,皆さんが今見ているものとは明らかに異なるものであることを知っています。
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鈴木 智行氏(ソニー 執行役 EVP)<上>
最後の砦、撮像素子で勝利する
ソニーは,デジタル・カメラやビデオ・カメラ向けの撮像素子市場で,画素ピッチの短縮やCMOSセンサの機能付加といった技術の進化を自ら先導してきた。これが,ライバルとの競争を有利に進めてこられた大きな理由だ。だが,それでも同社の撮像素子事業は盤石とは言えない。韓国や台湾の企業が安価な品種から順にCMOS…
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吉川 良三氏(東京大学 大学院 経済学研究科 ものづくり経営研究センター 特任研究員)<下>
極端な話,コストダウンをするなと言いたい
日本のエレクトロニクス・メーカーがうらやむほどの高収益企業に成長した韓国Samsung Electronics社。吉川氏は,1994年から約10年,同社に常務として在籍し,韓国がIMF(国際通貨基金)の管理下に入ったどん底の時期から,世界の優良企業へ発展する様をつぶさに見てきた。その目に現在の日本メ…
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吉川 良三氏(東京大学 大学院 経済学研究科 ものづくり経営研究センター 特任研究員)<上>
日本メーカーには消費の本質が見えていない
日本のエレクトロニクス・メーカーがうらやむほどの高収益企業に成長した韓国Samsung Electronics社。吉川氏は,1994年から約10年,同社に常務として在籍し,韓国がIMF(国際通貨基金)の管理下に入ったどん底の時期から,世界の優良企業へ発展する様をつぶさに見てきた。その目に現在の日本メ…
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Ray Stata氏(米Analog Devices社 Chairman of the Board)<下>
技術者を敬えない企業に未来はない
アナログ半導体への注目度が高まっている。スマートグリッドや電気自動車、パーソナル・ヘルスケアといった、アナログ技術がカギを握る応用例が相次ぎ登場しているからだ。アナログ業界はこの先どこへ向かうのか。大震災を経験した日本をどう見ているのか。業界の重鎮であるAnalog Devices社の創業者で会長の…
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Ray Stata氏(米Analog Devices社 Chairman of the Board)<上>
なぜ今、アナログ技術なのか
アナログ半導体への注目度が高まっている。スマートグリッドや電気自動車、パーソナル・ヘルスケアといった、アナログ技術がカギを握る応用例が相次ぎ登場しているからだ。アナログ業界はこの先どこへ向かうのか。大震災を経験した日本をどう見ているのか。業界の重鎮であるAnalog Devices社の創業者で会長の…
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栗山 年弘氏(アルプス電気 代表取締役社長)<下>
バーチャルな専業メーカーへ、組織の壁を壊す
24年ぶりの新社長として2012年6月にアルプス電気のトップに就任した栗山年弘氏は、「バーチャルな専業メーカーを目指す」と意気込む。その真意とは何か。中国・台湾勢に押される中、日本の老舗部品メーカーの活路は。同氏が考える戦略と将来像を掲載する。
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栗山 年弘氏(アルプス電気 代表取締役社長)<上>
単なるサプライヤーでは、世界で勝てない
24年ぶりの新社長として2012年6月にアルプス電気のトップに就任した栗山年弘氏は、「単なるサプライヤーでは、世界で勝てない」と指摘する。中国・台湾勢に押される中での日本の老舗部品メーカーの活路は。同氏が考える戦略と将来像を2回に分けて掲載する。
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大塚 周一氏(ジャパンディスプレイ 代表取締役社長)<下>
尖った技術が勝負を決める
産業革新機構が主体となって、東芝と日立製作所、ソニーの中小型ディスプレイ事業を統合して誕生したジャパンディスプレイ。「日の丸ディスプレイ」を背負う同社 代表取締役社長の大塚氏は「尖った技術を提案できるかどうかで、勝負が決まる」と、先を見据えた。
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大塚 周一氏(ジャパンディスプレイ 代表取締役社長)<上>
過去の失敗を、いかに打ち破るか
産業革新機構が主体となって、東芝と日立製作所、ソニーの中小型ディスプレイ事業を統合して誕生したジャパンディスプレイ。「日の丸ディスプレイ」を背負う同社 代表取締役社長の大塚氏は「過去の失敗を打ち破ることが試されている」と意気込む。