米シリコンバレー在住のアナリストPhil Keysが、現地でしか感じられない生の声をお伝えします。
Silicon Valley Insight
Phil Keys=Analyst at Blue Field Strategies
目次
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Google子会社のNestが露呈したIoTの安全性
2016年に入っても相変わらずシリコンバレーでは、IoTの話題が活発だ。もちろん、IoT製品とサービスによる市場拡大を期待する話が中心なのだが、今年は業界にとってあまり望ましくない、セキュリティーやプライバシーの不具合に関する話が増えている。
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シリコンバレーで広がるBlockchainへの期待
2015年にシリコンバレーで話題になった技術に、仮想通貨「Bitcoin」で利用されている「Blockchain」がある。Blockchainには、書き換えができない公用化されたデータベースの技術として、Bitcoin以外のアプリケーションの提案の多数がある。
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世界的課題の水をテーマにシリコンバレーで技術コンテスト
米国カリフォルニア州の干ばつは、2015年で4年目に入っている。シリコンバレーでは、カリフォルニア州だけではなく、人口拡大や気候変動の影響によって全世界で水をどのように確保していくかが重要な問題およびビジネスチャンスになると認識している。
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ジェスチャーより脳に興味津々、シリコンバレーで自動車のHMIを議論
「自動車には、他の市場に登場していないHMI(Human Machine Interface)を利用するのは難しい。人々は、新しいHMIを覚えるために必要な時間を自動車で過ごさないからだ」。これは、2015年10月5日に開催したシリコンバレーの自動車関連のイベントで、米General Motors(…
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ARMとIBM、IoTのデータ収集で強力タッグ
シリコンバレーではいつの間にか「データ」という言葉が重視され始めている。なぜかというと、データ分析技術の進化によって、様々な有力なサービスと製品が可能になると見込まれているからだ。「データは新しい石油だ」という決まり文句を頻繁に耳にするほどデータは注目されている。
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ソフトバンクの米国での真の強みとは
2015年7月末、米国では米IBM社がAI関連技術「Watson」の日本市場展開に、ソフトバンクと協力するとの記事が相次いだ。このニュースは、東京で開催されたプレス発表会から起こったらしいが、実は2015年2月に正式に発表されていた。
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ハリウッドが注目! EV中古電池の意外な使われ方
プラグインハイブリッド車(PHEV)や電池駆動による電気自動車(BEV)の販売が本格的に始まって以来、EV用途で生じる中古電池をどのように処分するのか、業界の話題となっている。
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米国流EVの導入コストを下げる新しい支援金
米国では、電動自動車(EV)普及を支援するために政府機関がいくつもの施策を実施している。この動きの背景には、気候変動対策を理由にEV普及を支援する米国の議員層の影響がある。例えば、米国連邦政府やいくつかの州政府がEV購入の支援金を用意したり、EVの充電インフラを支援したりしている。
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Ford GTに見た、Fordのソフトウエアへのこだわり
Ford Motor社は、2015年1月に発表したスポーツカーの2017年型「Ford GT」に利用されている技術について、2015年4月30日に報道機関向けに説明会を開催した。
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「IoTの決済にはBitcoinがピッタリ」、Pantera Capitalが主張
「基本的に、従来の決済インフラはIoT(Internet of Things)と互換性が少ない。IoTの決済にはBitcoinのような仮想通貨が不可欠だ」と米Pantera Capital社 CEOのDan Moorehead氏はこう指摘する。Pantera Capital社は、2003年に設立され…
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自動運転車の普及で意外な社会影響を予測
米Google社やドイツAudi社、米Tesla Motors社、日産自動車、ドイツDaimler社などなど。これらの企業の共通点は、自動運転車を実現する戦略を取っていることである。シリコンバレーの常識では、自動運転車を実現できる技術は比較的に短期間に熟成させられるとみていることだ。
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自動車用途でのクラウドサービス環境の実現に動き出すVisteon
以前なら、部品メーカーは自社部品といくつかのソフトウエア環境を用意すればよかった。だが、現在ではクラウドサービスまで用意する必要が出てきた。
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2015年、シリコンバレーが直面するプライバシーの悩み
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カリフォルニアとイスラエルの注目IoT企業
2014年10月22日、The California Israel Chamber of Commerceが、米マウンテン・ビュー市で「California Israel International Business Summit」というイベントを開催した。このイベントの主な目的は、イスラエルのベン…
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シリコンバレーのクリーンテック・ソフトと日本のハードメーカーの組み合わせは成功するか
2000年代、シリコンバレーのベンチャー投資家は、クリーンテック関連の技術に投資する傾向があった。そのような状況で、太陽電池や電動自動車、電池、バイオ燃料といった「ハード」のベンチャー企業に投資するケースも多かった。代表的な成功事例がTeslaだが、失敗で終わったケースも少なくもない。2010年代…
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シリコンバレーは“暇つぶし”アプリの話題ばかり、世の中に役立つ「有意義な」技術の発信源は海外
シリコンバレーではここ数年、モバイル・アプリやSNS系ベンチャー企業への投資や買収の話が目立っている。一方、シリコンバレーの技術業界関係者からは、世の中に役に立つ「有意義な」の技術開発から離れているという声が漏れてくる。この話題で特に持ちきりなのは、シリコンバレーではよく知られている技術市場ウォッチ…
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旧工場を技術とアートの融合空間へ
Steve Jobs氏がApple社成功の要因の一つとして、同社が技術と社会学の両方を重視して美術にも関心を寄せていたと話したのは、技術業界でよく知られている。「The Gate」と呼ぶスペースは、シリコンバレーで利用されていない工場を活用して、技術者と美術家に新型のスペースを提供している。
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日産LEAFの交換電池の価格がようやく公表され、ユーザーの間に安堵感
米国では、日産自動車の電動自動車「LEAF」の販売が2010年から始まっている。にもかかわらず、Nissan North America社はLEAFの電池交換の価格を公開していなかった。この状況がようやく改善された。6月27日にLEAFの24kWhの電池定価を5499米ドルだと発表したのだ。
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Chromecastで見えたテレビの未来
2014年5月28日、テレビをネットにつなぎYouTube動画などをテレビに映すためのHDMI装置「Chromecast」が日本でも発売された。実は、筆者は2013年秋にChromecastを購入して、すでに使っている(米国では2013年7月末に発売)。米国での価格は35米ドルだったので、比較的に…
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デファクト標準狙うオープンソースのセンサー・フュージョン技術が登場
2014年4月7日、センサー情報を統合するソフトウエアを手かけているベンチャー企業のSensor Platforms社とARM社は「Open Sensor Platform」(OSP)と呼ぶオープンソースのソフトウエアを発表した。このソフトウエアは、携帯端末などに搭載するセンサーにつながるセンサー…