2012年10月2日と3日の両日、「CEATEC JAPAN 2012」取材のため幕張メッセに行ってきました。特に印象的だったのが、Hall 1、Hall 2と呼ばれる総合電機メーカーが陣取るエリアの勢いのなさ。目新しい製品はほとんど展示されておらずワクワク感がないばかりか、ブース間に隙間が多く、全体的に沈んだ印象を受けました。ここ数年、その傾向は見えていましたが、今年は輪を掛けて惨憺たる状況でした。

 一方、面白いと感じたのが、部品メーカーのエリアです。これまでは総合家電メーカーのエリアにスポットが当たり、陰の存在だったのが、今年は輝いて見えました。斬新さはあまりなかったものの、人の動きやバイタル・データ、環境を計測するためのセンサなどで、簡単に安価に搭載できる製品が多く出品されていました。従来のように部品単体で展示するのではなく、こんな風に使えるといったソリューション提案も多々あり、“素人”にも理解しやすい展示となっていました。「あの機器に載ったら、こうできるのではないか」と、筆者も機器開発の経験がないにも関わらずいろいろと想像できました。もし、残り2日間で現地を訪問される方がいらっしゃれば、ぜひ、部品メーカー・エリアにも足をのばされることをお勧めします。

 最後に宣伝を。Tech-On!では、CEATEC JAPAN 2012の特設サイトを用意しています。現地に行かれるのであれば訪問ブースの目星を付けるため、現地に行かれなくても情報収集のため、一読いただければ幸いです。日経エレクトロニクス10月29日号では、CEATEC JAPAN 2012での展示を分析した解説記事を予定しています。お楽しみに。