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Galaxyであふれたベルリンの街

大下 淳一=日経エレクトロニクス
2012/09/26 10:00
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ベルリン市内の携帯電話販売店の店頭
ベルリン市内の携帯電話販売店の店頭
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 2012年8月30~9月5日にドイツ・ベルリンで開催された欧州最大の家電の展示会「IFA 2012」を取材しました。感想を一言で言えば、「Samsung強し」。ライバルである米Apple社の「iPhone 5」の発売間近だったことが後押ししたのか、韓国Samsung Electronics社がモバイル端末の新製品を怒とうの勢いで発表しました。累計1000万台以上を売ったモバイル端末「GALAXY Note」の後継機種「GALAXY Note II」、スマートフォンと見まがう多彩な機能を満載したデジタル・カメラ「GALAXY Camera」、米Microsoft社の次期OS「Windows RT」を搭載したタブレット端末「ATIV Tab」…。これらの新端末をずらりと並べた同社の展示ブースは連日、多くの来場者で埋まりました。

 実は、IFAはSamsung社にとっては過去に“苦い経験”をさせられた展示会です。1年前の「IFA 2011」でのこと。同展示会で発表したばかりだったタブレット端末「GALAXY Tab 7.7」を、会期中に展示ブースから撤去することを余儀なくさせられたのです。Apple社がSamsung社を訴えている一連の裁判で、会期中にドイツの地方裁判所が、Samsung社の国内での製品販売を差し止める仮処分を下したからでした。

 その意味で、今回のIFAはSamsung社にとっては雪辱戦。会期直前の8月24日に米国では、スマートフォン関連の特許をめぐって、Samsung社がApple社の特許を侵害したとする判決を連邦地方裁判所が下していました。Samsung社にとっては再びの逆風です。IFA 2012でSamsung社が見せたのは、その逆風を跳ね返そうとする気合いのすさまじさでした。

 IFAの展示会場にとどまらず、ベルリンの街中でもSamsung社は大きな存在感を示していました。スマートフォンの販売店を何軒かのぞきましたが、多くの店頭で最も大きく宣伝されていたのは「GALAXY S III」。欧州ではGalaxy端末の市場シェアが非常に高いと聞きますが、さもありなんという光景でした。滞在先ホテルの近くのショッピング・モールには、GALAXY Noteなどが多数並べられたSamsung端末の体験ブースまで設置されていました。IFA開催期間限定の広告なのでしょうが、そのアピールの徹底ぶりには脱帽させられました。

 Samsung社の勢いとは対照的だったのが、日本メーカーです。ソニーがXperiaブランドのタブレット端末やスマートフォンの新機種を発表した他は、花形のモバイル分野では目立つ発表がありませんでした。記者発表会に経営トップが登壇したのもソニーのみ。各社が直面する苦境ゆえなのでしょうが、いささか寂しい思いがしました。来週開催の「CEATEC JAPAN」では、ぜひ日本メーカーに元気な姿を見せてほしいところです。

 IFA 2012での取材内容については、日経エレクトロニクス2012年10月1日号に解説記事を掲載しましたので、ご一読くださいましたら幸いです。また、CEATECでは恒例の 『NEテクノロジー・シンポジウム2012 @CEATEC』を企画しています。『SSD最前線 新型メモリが高速・低電力化をもたらす』など多彩なプログラムを用意しておりますので、ぜひ足をお運びくださいましたら幸いです。

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