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エディターズ・ノート

目指すは「エコカー記者」か「12気筒エンジン記者」か

  • 浜田 基彦=日経Automotive Technology
  • 2012/09/11 10:04
  • 1/1ページ

 「ガソリンは50円/Lになる」。テレビで刺激的な言葉を聞いた。サウジアラビア渡航歴100回という人物が言っているから、根拠のある話なのだろう。

 本当ならば大変だ。クルマの潮目が変わる。「エコカー記者」なんぞは今すぐにでも廃業し、「12気筒エンジン記者」に変身しなくてはいけない。

 米国でシェールガスがどんどん採れる。カナダでオイルサンドがどんどん採れる。その結果、原油は余る。今140~150円しているガソリンは20年後には50円になる。荒っぽくまとめれば、そんなストーリーだ。

 この「50円」。額面どおりには受け入れられない。シェールガスがこれから順調に増えていく保証はないという意見がある。コストがかなり高いという試算がある。在来型ガスの枯渇が進み、シェールガスはそれを埋めるのに精一杯という説もある。

 と、そこまで深い考察をする必要がないことに気がついた。税金の話を忘れていた。日本で言うと、今140円しているガソリンが50円になるのだから、その差、90円を、いや、全部で言わず、その一部だけでもいただこうと、お上は考えるだろう。財政赤字の続く中、やっと見つけた財源だ。「地球環境のため」という大義名分があるので、言い出しやすい。取りやすい税金である。

 税金を「取りやすいところから取る」ことを批判する人たちがいるが、不思議でならない。税金は取りやすいところから取るのが基本だ。「取りにくいとこころから取る」のは弱いものいじめだし、徴税コストが大変なことになる。

 いや、増税を許しているのではない。「いやだけど、抵抗しても無駄だろうな」ということだ。ガソリン税が上がることは避けられそうにない。そしてガソリン価格は「生かさず殺さず」程度に落ち着く。日本以外でも同じことだろう。

 残念だが、12気筒エンジン記者に未来はなさそうだ。しばらくこのまま続けさせていただきます。

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