本書は副題に「災害を技術で防ぐ安全工場づくりのバイブル」とうたっている。1360ページにも及ぶ本書は、機械安全の事典とも呼ぶべきもので、工場運営に関わる技術者にとって参考になるだろう。
2001年に発行した初版では、「人に頼る安全」を「技術で構築する安全」に変えるために、どのような手法を用いるべきかを事例とともに取り上げ、併せて国際的な安全規格の流れを紹介した。
その後、10年がたち機械安全に関する規格も様変わりしている。本書では、2010年11月に改訂された基本安全規格「ISO12100」を詳細に取り上げたほか、関連する国際規格や米国規格を解説、巻末には規格一覧も掲載した。
本論となるのが、第3章から第6章にいたる「安全技術の基本」「電気回路を含む機械システムの保護方策」「制御システムの安全関連部および機能安全解説」「リスクアセスメント実践技術の解説」である。第1章や第3章では、実際に起きた災害事例を取り上げ、具体例から安全技術を学べる。
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