本体の次に狙われているのはガラスである。眼鏡は英語でglassesと綴る。ガラスが二枚である。しかし、現在の眼鏡はガラス製ではない。もっと軽いポリカーボネートと呼ばれる透明樹脂である。自動車もポリカーボネート化が進むだろう。まずは、バックウィンドウ、そして、サイドウィンドウ、最後にフロントウィンドウという順番である。透明性は問題ない。耐久性の問題は解決しつつある。後は、ワイパー問題である。こすられると樹脂は弱い。それも解決をむかえるか、それともワイパーが退場するかである。

 20世紀を生きてきた皆様。車のライトはLEDに変わってきています。愛嬌ある丸目はLEDが得意とする形状ではありません。重さに次ぐ燃費の的、空力特性を考えると薄いファサードが21世紀に適しています。手回しハンドルで開閉したウィンドウ自体が樹脂化される流れの中で、20世紀的なものが削ぎ落されていきます。先進を追いかけるのか、ノスタルジーに浸るのか。

 ハイブリッドを引っ張り、燃料電池、電気自動車の開発を進めているトヨタ自動車がエコカー路線以外を探っています。ご承知のFRスポーツカー86です。この度、86のコンセプトを継いだオーリスを発表されたようです。世の中、エコカーなのか、エコカーに飽きがきたのか。20世紀の視点からも21世紀の視点からの、この新たな動向は興味深い。