CMI社がAUO社を上回る

 CMI社は、2012年7月の大型出荷数量が1億2600万枚とAUO社を上回る。同年7月の大型パネル出荷数量はMOMで5%増、同年1~7月累計の同出荷数量はYOYで1%減だった。

群創は大型パネルを1億2600万枚出荷

 世界最大のEMS(電子機器受託生産)である台湾Hon Hai Precision Industry社(鴻海精密)グループに属し、TFTパネルとモニター/TVアセンブリの両方を手掛ける台湾Innolux Display社(群創)の2012年7月の連結売上高は、397億9700万NTドル(YOYで3.4%減、MOMで8.0%増)。同月の大型パネルの出荷数量は、1億2600万枚(YOYで2.8%減、MOMで5.2%増)。同年1~7月の累計の出荷数量はYOYで1%減。同累計の連結売上高はYOYで9%減。同年7月の中小型の出荷数量は3億100万枚(YOYで5.7%増、MOMで12.6%増)、同年1~7月の累計の中小型パネル出荷数量はYOYで4%減。

 大型パネルの同年7月出荷数量については、主力のテレビ用が合計約400万枚と、MOMで3割弱の大幅増。同年1~7月の累計ではYOYで4%減とまだマイナス圏だが、同年1~6月の累計のYOYで8%減という状況からは大分回復した。中型サイズでは、26/29/32/37インチが合計130万~135万枚とMOMで2割弱の増加。新製品の29インチは、MOMで8割増の35万枚程度とみられる。37インチは39インチへの移管終了によりなくなった。その39インチは約72万~74万枚とMOMで1割強の増加。40インチ以上(40/42/46/55/65インチ)は約90万~92万枚とMOMで2割増。うち新機種の50インチ(G7.5工場で8枚取り)は38万~40万枚とMOMで3割の増加。

HannStarの出荷量、大型はMOMで38%減、中小型は同5%増

 台湾HannStar Display社は、2012年7月の大型パネルの出荷数量は10万枚とYOYで67.5%減、MOMで38.4%減。中小型のそれは3960万枚とYOYで8.3%増、MOMで5.0%増。同月の売上高は31億2600万NTドル(YOYで11.1%減、MOMで18.8%増)と2010年のピークだった同年5月の4割強の水準にとどまる。2012年1~7月の累計売上高はYOYで22%減。同社はほぼ全生産能力を中小型に切り替えており、現在大型については、タブレット/Netbook用の7インチ、10.1インチなどを少量生産するにとどまっている。

CPT社は出荷量で大型がMOM18%増、中小型が同24%減

 台湾Chunghwa Picture Tube(CPT)社は、2012年7月の大型パネルの出荷数量が30万枚(YOYで70.6%減、MOMで18.1%増)。同年1~7月の累計の出荷量はYOYで76%減。アプリ別の内訳はNB向けが10万枚弱、モニター向けが20万枚弱、テレビ向けは出荷なし。中小型パネルは4150万枚(YOYで7.5%増、MOMで27.8%増)、うちタブレットが100万枚強とみられる。同年1~7月の累計の中小型出荷量はYOYで4%増。売上高は連結ベースで40億4600万NTドル(YOYで14.0%減、MOMで12.5%増)。