2つのソリッドのブーリアン演算には、「和」「差」「積」がある。図5に、それぞれの演算を示す。

図5●ブーリアン演算
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 和の演算は、2つのソリッド(AとB)を合体させて1つのソリッドにするものである。差の演算は、基準のソリッド(A)から別のソリッド(B)を取り除くものである。積の演算は、2つのソリッド(AとB)の共通部位を抽出するものである。設問49のソリッド(AとB)のブーリアン演算を図6に示す。解答は[2]である。

図6●設問49:ブーリアン演算
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 マルチボディのパーツでは、移動(複写)のコマンドでソリッドの位置や姿勢を定義したり、2つのソリッドのブーリアン演算でパーツの形状を定義したりすることがしばしばある。そのため、CAD利用技術者試験ではソリッドの編集機能としてそれらを取り扱っている。