今回は、ソリッドの移動(複写)と、2つのソリッドのブーリアン演算について解説する。ソリッドの位置や姿勢を変更する基本的な操作に移動(複写)がある。市販の3次元CADでは操作の利便性を高めるために座標系のナビゲーションが表示され直感的に移動(複写)を実行することができるが、3次元CAD利用技術者試験の公式ガイドブックではその基本として、「平行」「回転」「ミラー」の3つを定義している。平行はソリッドの並進移動を、回転はソリッドの回転移動を、ミラーはソリッドの対称移動をそれぞれ実行するものである。平成22年度2級前期試験の設問43と同年度2級後期試験の設問50を事例にソリッドの移動(複写)について解説する。また、2つのソリッドのブーリアン演算については、平成23年度2級前期試験の設問49を事例に解説する。

平成22年度2級前期試験の設問43
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平成22年度2級後期試験の設問50
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平成23年度2級前期試験の設問49
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