まず、ソリッド1と同2を整列させるために、図2に示す面を選び、円柱と円環の軸を一致させる。正面から眺めると、ソリッド1の軸と同2の軸が一致していることが分かる。この状態では、軸だけが一致しているので、円環は軸を中心に回転させることができ、前後に動かすこともできる。

図2●軸の拘束
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで、次に、キーとキー溝を合致させる。そのために、図3に示す面を選び、一致させる。この一致で、円環の回転は拘束される。しかし、前後には動かすことができる。したがって、最後に、図4に示す面を選んで一致させると、設問のBの状態になる。よって、解答は[2]である。

図3●面の拘束(その1)
[画像のクリックで拡大表示]
図4●面の拘束(その2)
[画像のクリックで拡大表示]

 3次元CADには、パーツのファイルとアセンブリのファイルがある。パーツファイルには、形状を定義するプロファイルやモデリングのフィーチャが保存されている。アセンブリファイルには、図5に示すように、パーツファイルへのリンクとアセンブリの拘束が保存されている。したがって、パーツファイルを操作して形状を更新すれば、アセンブリファイルを開いたときに更新された形状が表示される。

図5●アセンブリとパーツのファイル構造
[画像のクリックで拡大表示]

 アセンブルファイルにはパーツファイルへのリンクが定義されているので、パーツファイルの名前や、保存先のホルダを勝手に変更してしまうと、アセンブリファイルを開くときにリンク先のパーツファイルが見つからず、3次元CADからメッセージが表示される。アセンブリでは、複数のファイルを使用するので、ファイル構造を理解していることが求められる。