イチローが7月25日に電撃的にヤンキースに移籍しました。早速、古巣のマリナーズ戦に先発し、ヒットを飛ばしました。移籍したその日に、古巣の本拠地で、古巣と対戦し活躍する。まるでドラマのような、劇的で爽やかなシーンでした。

 イチローの移籍の背景には、昨年、今年とイチローの成績が振るわず、若返りを図るマリナーズの中では、イチローの居場所がなくなりつつある、という厳しい現実があったようです。プロ野球は実力主義ですから、過去に素晴らしい実績があるスターだとしても、力が落ちてきたら、残ることができない。

 一方、ヤンキースはワールドシリーズでの優勝を目指しているので、即戦力となる選手が欲しかった。イチローとしても、ヤンキースに移籍することで、活躍の場が与えられ、大きなチャンスです。強豪のヤンキースに移籍することで、ワールドシリーズで優勝するチャンスも出てきました。また、住む場所が、シアトルからニューヨークに移るだけでも、相当、刺激を受けるのではないでしょうか。

 こうして、イチロー、ヤンキース、マリナーズの3者にとって、今のところは、いいことばかりの移籍に見えます。もちろん、本当に良かったと言えるかは、これからのイチローの活躍にかかっています。メディアやファンの目が厳しいヤンキースですので、イチローが活躍できなければ、すぐにお払い箱になってしまうかもしれません。