台湾TFT液晶パネル大手の台湾AU Optronic(AUO)社が、7月25日に2012年2Q(第2四半期)決算説明会を実施した。連結売上高は951億8900万NTドル。YOY(対前年比)3%減、QOQ(対前四半期比)17%増である。売上高総損失は31億8600万NTドル(YOYで赤字拡大、QOQで赤字縮小)、営業損失104億7000万NTドル(同、赤字拡大、赤字縮小)、当期損失124億6100万NTドル(同、赤字拡大、赤字縮小)。売上総利益率は-3.3%(1Qは-8.0%)。営業利益率は-11.0%(同-16.6.%)だった。

 出荷数量は大型パネルがQOQ+16.1%、中小型パネルが同+3.5%。出荷面積は472万m2(YOY7.2%増、QOQ19.2%増)。ASP(平均単価)は全体が1m2当たり643米ドル(QOQ 0.9%減)である。在庫はQOQ6.2%減(2012年1Qは541億8500万NTドル、2Qは508億4700万NTドル)、在庫回転日数は49日(2012年1Qは53日)となる。

3Qの稼働率は2Qの80%から上昇へ

 3Qの見通しでのポイントは以下四つ。(1)大型パネルの出荷数量はQOQで横ばい。(2)ASPはプロダクト・ミックスの改善によってQOQで1桁前半(+3%程度)の上昇を見込む。(3)中小型パネルの出荷数量はQOQで若干の伸び。(4)稼働率は2Qの80%から若干の上昇。