2017年までのMEMS市場予測(フランスYole Developpement社の2012年7月のデータ)
2017年までのMEMS市場予測(フランスYole Developpement社の2012年7月のデータ)
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 モーション(動き)検知やマイクロ流体の分野は、力強い成長を続けていることから、次第にMEMS(微小電子機械システム)市場の多くを占めるようになるだろう。2017年には、加速度センサ、ジャイロスコープ(角速度センサ)、磁気センサ、そして複合センサの比率がMEMS市場全体の25%、マイクロ流体デバイスが23%となる。この2分野でMEMS市場全体の半分を占めることになる。

まだまだ成長続ける慣性センサ


 モーション・センサの市場は、今後3年間は成長するはずだ。そして、2017年までに52億米ドルの事業機会を生み出すだろう。しかし、競争と価格の下落、市場の成熟、そして企業の統廃合の増加によって、全体としてのCAGR(平均年間成長率)は8%程度に抑えられるだろう。

 加速度センサは、ほぼすべてのスマートフォンに使用され、またフィーチャー・フォンにも採用が増えてきているため、成長の先頭を走っている。携帯電話機市場全体も、まだ急速に成長していて、2017年までに販売台数がさらに10億台増えると予想されている。スマートフォンの割合も増え、おそらく販売台数も今後3年以内に4億5000万台から9億台に倍増するだろう。