「日本は、技術大国だ」と豪語してきたかもしれない。しかし、技術は「豪語すること」で維持、発展できるものではない。現場の地道な努力のくり返しがあればこそ発展していくものなのである。その努力を支える「達成する歓び」を日本のエンジニアたちは忘れてしまいつつあるのではないかと心配している。

 ところが中国の現場には、この歓びがある。中国の人件費が高くなったから他国へのシフトを検討している企業が多いといわれるが、やっと技術で自立できる自信を持ち始め、その歓びで満たされた現場が中国には無数にあるということもまた事実なのである。


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■変更履歴
3ページ目最後の文章で「1000~1200万元(約100~120万円)」としていましたが、「10万元~12万元(約100~120万円)」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/08/01 14:30]