台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing社)が2012年7月19日、2012年2Q(第2四半期)業績を発表した。台北で説明会を開催した。以下、決算説明会の概要を記す。

2012年2Q業績(連結)は事前予想を上回る


 2Q売上高は、YOY(対前年比)16%増、QOQ(対前四半期比)21%増の1280億6100万NTドルと事前予想の「1260億~1280億NTドル」を上回った。営業利益は467億1200万NTドル(YOY +23%、QOQ +32%)、当期利益は418億1300万NTドル(同+16%、+25%)だった。

 売上高総利益率は、事前予想の47~49%に対し48.6%、営業利益率は同34.5~36.5%に対し36.5%。いずれも事前予想の上限付近だった。

 出荷数量(200mmウエハー換算)はQOQ27%増の3701枚(1Qは2919枚)である。

 米ドルベースでのASP(平均単価)は40nmプロセス製品の売上高が想定よりも弱くQOQ1.3%減となった。

 売上高構成比は以下の通り。通信が1Q の48%から48%。コンピュータが同20%から21%。産業用その他が同20%から22%。コンシューマが同10%から9%。売上高の絶対値は、通信がQOQ+27%、コンピュータが同+20%、産業用その他(CMOSセンサー、マイコン)が同+39%、コンシューマが同+9%である。

 プロセス別の売上高構成比率は、先端プロセスの28nmと40/45nmと60nmの合計がQOQ2%ポイント低下の61%。ただし28 nmについては、1Qの5%が2Qに7%へと増え、計画の範囲に収まったものの、売上高はQOQ +18%と増加した。