「餅は餅屋」ではありませんが、現地に根差した社会貢献活動を手掛けているNPO団体が持つ情報やノウハウは、やはりかなり質が高い。M-PESAのようなサービスをはじめとする、BOP市場向けでの成功例は、実はソーシャル・リーマンズ的な「部活」が開発の大きなキッカケになっているに違いないと私は想像しています。

 情報収集だけではなく、自身の技術が現地で役立つ可能性があるのならば、ボランティアで積極的に技術を提供してみるのも、一つの手です。その技術を欲する人々からのニーズが届く状況下で開発を手掛ければ、さらに市場環境への理解が深まるでしょう。個人としてのその理解が、途上国向けの事業展開を急ぐ企業の中でプラスの方向に働くであろうことは想像に難くありません。

「部活」は会社員の必須単位に

 個人の「部活」は、もしかしたら企業活動の中で、そのまま組み込まれていくようになる時代がやってくるかもしれません。実際、ここにきて大手企業とNPO団体が共同で事業を進める動きは本格化の気配をみせています。

 次回は、個人の「部活」が新しい社内制度の整備につながった例や、大手企業とNPO団体の協業について説明したいと思います。

 え? 「お前は部活をしているのか」ですって? もちろん、私もソーシャル・リーマンズの端くれとして「部活」にいそしんでいます(笑)。活動の場は、「ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)」というNPO団体です(Webサイトはこちら)。内容は、「社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援を行っています」というもの。

 この説明ではピンと、こない。そうですか…。弁護士や税理士、コンサルタント、公務員、主婦、そしてソーシャル・リーマンズなど、ともかくさまざまな人々が集まっていて、一緒に活動しているとエキサイティングで…。あ、これも全然説明になっていませんね(汗)。

 恐らく、私がここで長々と説明するより、Webサイトをご覧ください。そのワンクリックが素晴らしい「部活」の世界へのドアを開けてくれると思いますよ!

 最後に一つ、お知らせです。来る2012年6月3日の日曜日にかなりあ社中主催のイベントを開催します。詳細は「ソーシャル・リーマンズが行く!」のFacebookファンページでご覧ください。

 参加申し込みを絶賛(?)受付中です。

(この項、次回に続く)