趣旨
日本の製造業はグローバル化の波に乗り切れていない。技術力でひけを取らない日本が、なぜグローバル競争ででは2番手、3番手と後塵を拝することになるのか。その大きな理由が、これまで培ったきたことへの過信と、新しい時代に対応するための戦略のなさがあるのではないか。グローバルな戦略を強固にたて、そして何としでもそれを貫くという覚悟や気概も足りないような気がしてならない。このコラムでは、トヨタ自動車などを筆頭に、製造業を中心に取材を重ねる筆者が、トップ企業などへの取材をもとに、グローバル市場で勝ち抜くためのヒントを提供する。
井上 久男(いのうえ ひさお)
フリージャーナリスト
1964年生まれ。1988年九州大学卒。NEC、朝日新聞を経て、2004年にフリージャーナリストに転じる。それからは、文藝春秋や講談社などの各種媒体で執筆している。著書『トヨタ愚直なる人づくり』(ダイヤモンド社、2007年)、『トヨタ・ショック』(講談社、共編著、2009年)、『農協との30年戦争』(文春新書、岡本重明著、企画・取材・編集協力、2010年) http://www.inoue-hisao.net/