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エディターズ・ノート

部下の生産性を上げるパラメータ

  • 池松 由香=日経ものづくり
  • 2012/04/12 12:13
  • 1/3ページ

 早いもので、この会社に勤めるようになって、ちょうど10年が経過しました。前職も記者の仕事に就いていたので、職歴としては十ウン年になります(年齢がバレますのでここは秘密ということで)。これまで取り上げてきたテーマは、その時に所属していた媒体の読者対象によって異なります。しかし、そんな中でも一貫して興味を持ち、取材し続けてきたテーマが「働くということ」であったように思います。ところで皆さん、唐突ですが質問です。人の生産性に最も影響を与えるパラメータって、何だと思いますか? 今のところ、私が出している結論はというと…。

 それは「人の心の状態」です。あまりにも漠然としていて、ピンと来ないかもしれません。あるいは、「当たり前すぎて何の新規性もない」と思う方もいらっしゃることでしょう。どちらにしても、意外と軽視されやすいパラメータなのではないかと思います。私がこう考えるようになったのは、同一の生産現場のカイゼン活動を少なくとも3~6カ月間にわたって取材するようになった頃のことでした。何度も同じ現場に通い、活動の進捗状況を取材するうちに、カイゼン活動で高い成果を上げる会社には、ある共通点があることに気づいたのです。

 縦軸がカイゼン活動の成果、横軸が時間軸の座標で、カイゼン活動の進捗具合を表したとします。すると、成功している会社はどこも、ある時期を境に急に座標上の線の上昇カーブが大きくなる(進捗が早くなる)傾向が見られました。この時、生産ラインの状況が変化したとか、活動のやり方を変えたなどという事実は見受けられませんでした。では、なぜ変化が現れるのか。現場スタッフのインタビューなどを通して見えてきたのは、働く人の心の変化でした。「カイゼンなんてやって何の意味があるの?」という疑念から、「カイゼンをどんどんやりたい」というヤル気に変わっていたのです。

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