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HOME日経ものづくり未来を切り開く技術マネジメント > 第3回:効果的かつ効率的な自社開発

未来を切り開く技術マネジメント

第3回:効果的かつ効率的な自社開発

  • 井上 潤吾=ボストン コンサルティング グループ
  • 2012/04/05 17:30
  • 1/5ページ

 前回は、新しい技術の獲得を戦略的に企画するプロセスとして、Why→Which→How→What/Whenの流れでどのように研究開発テーマのポートフォリオマネジメントを行うかについて説明しました。今回は、その流れの中のWhat/When、すなわち、時間軸に沿った具体的な技術開発プロセスの実行部分を説明します。実際に新技術を開発するという点においては、この部分こそ、「未来を切り開く技術マネジメント」の中核の1つであると言えます。

現状診断は意外に行われていない

 効果的かつ効率的な自社開発を目指すなら、まずは、自社のやり方を客観的に診断する必要があります。理想の状態と比べてみて、どこができており、どこができていないかを把握し、できていない部分についてはできるように改善していくという正攻法です。ところが、意外にも多くのものづくり企業は、自社の技術開発プロセスに自信があるのか、現状を診断していません。そのため、技術開発が計画通りに進まなかったり、当初目標にしていた性能を満たす形で完了できなかったりする事態が発生しても、それを繰り返してしまうのです。

 図3-1は、ボストン コンサルティング グループ(BCG)が用いる技術開発プロセスの現状診断シートです。

図3-1 自社技術開発プロセスの現状診断シート
[画像のクリックで拡大表示]

 大まかに説明すると、横軸は「技術開発の5つのプロセスにおいて理想の状態になっているか」という視点、縦軸は「仕組みが整っているか」「活動内容は仕組み通りか」という視点で区分しています。これらが交わるマスの中に、それらの視点に基づいて診断した結果を書き込んでいくのです。縦軸の「仕組み」とは、プロセスやツールが整備されていることを指し、「活動内容」とは、そのプロセスの本来の目的と照らし合わせたときに、その目的を質的に満たす(機能)、さらには、その目的をあらゆる点で満たす(網羅性)ことを指します。以下、順に解説していきます。

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