連載
日中経済交流の現場40年
目次
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1970年の初訪中、広がる政治的な雰囲気
私は国交未回復の民間貿易時代(1949-1971)の最後の5年を経験した。この時代を経験した人はもう数少なくなってしまった。当時の日中貿易は吉田書簡(1951年12月に来日したアメリカ国務長官ダレス氏に総理大臣・吉田茂が送った書簡)による対中プラント輸出凍結後、単純な商品の輸出入だけであり、決済通…
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最大の使命は「日中国交の回復」
2009年、中華人民共和国は建国60周年を迎え、同じ年に日本国際貿易促進協会(当協会)は創立55周年であった。私自身、協会で日中経済交流の実務に従事して40年以上が経過した。この間体験したことの断面を紹介し、若い世代の参考に供したいと考える。