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 「MiOne」というスマートフォンをご存じでしょうか。中国Xiaomi社(小米)の製品で、中国で大変な人気を集めています。最大の特徴はコストパフォーマンスの高さ。最大動作周波数1.5GHzのデュアルコア・プロセサを搭載するなど高性能でありながら、1999元(320米ドル弱、約2万5000円)と手ごろな価格で販売されています。日経エレクトロニクス2012年3月5日号の解説記事「新興国のスマートフォン、11機種を開けてみた」では「極端な品薄のため、現在は入手困難な状況だ」と紹介した、まさに“幻のスマートフォン”です。

 日経エレクトロニクス編集部では、このスマートフォンを中国で購入することに成功しました。外箱はコートされていないダンボールに黒1色で印刷された簡素なもの。内部構造が描かれているのがマニアックです。

 スイッチを入れると、中国語とおぼしき起動音声が大きく鳴り響き、少し驚きます。OSはAndroidですが、ユーザー・インタフェースはXiaomi社が手を入れた独自のもの。もちろん表示は中国語です。最初はロック画面からロックを外す方法が分からず焦りましたが、表示された矢印に沿って指をすべらせればOKでした、

 このMiOneの実機を、NEスペシャル・レポート「新興国のスマートフォン11機種を分解展示」というイベントに、分解したスマートフォンの部品と共に展示します。MiOneはあえて分解せず、このイベントでは新興国スマホの動作例として触っていただこうと考えています(後日、分解して改めてレポートする予定です)。MiOneに加え、同じく中国で購入した韓国Samsung Electronics社の「Galaxy Note」の実機も展示します。

 分解した11機種の部品の写真撮影はできませんが、MiOneとGalaxy Noteの2機種だけは自由に写真撮影していただけるようにする予定です。また、講演していただくフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの柏尾氏には、新興国スマートフォンに加え、新しいiPadの分解から分かった知見も披露していただけることになりました。ぜひ、参加をご検討いただければ幸いです。