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中国人がCeleron搭載パソコンを買わない理由

山谷 剛史=中国・アジアITジャーナリスト
2012/03/07 00:00
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 アジアのIT(情報技術)事情について、中国を中心に紹介していく。Tech-On!での連載ということで、筆者が抱える他の連載よりもやや技術色を強めて書いていきたい。読者は技術者が中心で、かたや筆者はライター。ただ、前職はシステムエンジニア、大学は理工系単科大学出身であり、中国・アジアから情報発信している書き手の中では技術肌のライターと思っているので、読者についていくくらいの気持ちで頑張る所存。おつきあいどうぞ宜しくお願いします。

 さて、第1回目はITを語るに肝心要のパソコンの話。

 どの大都市にもあり、しかも何カ所もある電脳街。その主役は今も昔もパソコンだ。よーく店を観察してみると、ブランクメディアやUSBメモリーなどの消耗品やWEBカメラなどの安価な周辺機器を扱う店、パソコンメーカーの代理店や、PCパーツメーカーの代理店ばかりがびっしりと集中して並んでいる。中国でのパソコンショップは、Lenovo(聯想)、HP(恵普)、ASUS(華頓)、AMDなどのメーカーの代理店が基本。「ノートパソコンもデジカメもPCパーツも」と幅広く扱う店は電脳街にはあるにはあるが少なく、蘇寧電器や国美電器などの家電量販店くらいしかない。中国の家電量販店のラインアップは、沿岸部だろうが内陸部だろうが、日本の家電量販店とは比べものにならないほど非常に貧弱だ。ざっくりいえば、都市の中国的消費者としては、パソコンを買うなら電脳街かオンラインショップか、の2択となる。「農村部の消費者」「中古を買う消費者」など少数派の消費者の現状は後日紹介したい。

タイトル
周辺機器を扱う店、パソコンメーカーの代理店、パーツメーカーの代理店がびっしりと並ぶ。
タイトル
家電量販店でもメーカー別にパソコンが並べられることが多い。

 パソコンは中国においても安くなった。中国でパソコンが普及し始めた2005年頃には、ローエンドのデスクトップパソコンが5000元(現在のレートは1元≒12円。つまり現在のレートで6万円)という価格が最安値だったが、毎年最安値は更新(特に10月の国慶節と1~2月の春節の2大商戦期にがくっと落ちる)され、今や自作デスクトップはメーカー製デスクトップよりヘタすれば高く、「Intel Core i5」(初代)搭載のノートパソコンが買えてしまうまでに。あまつさえバブル崩壊からデフレとなっている日本とは対照的に、物価も給料も上昇の一途。中国に限らず新興国全体に言える話だが、物価が上がる中で、日進月歩でパソコンのスペックは上がり値段は下がるわけで、日本人が想像する以上にコストパフォーマンスが年々劇的に良くなっているのだ。

 こうした中でパソコンへのニーズは増え続けた。調査会社のIDC社によれば「2011年第2四半期の中国におけるパソコン出荷台数は(全世界の出荷のうち22.0%に相当する)1850万台で、米国の1770万台を上回り、世界最大のパソコン市場となった」という。

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