2007年のサブプライム問題に端を発したリーマンショック、2011年3月11日に日本を襲い、世界の原発エネルギー問題に影響を与えた東日本大震災、そして、ギリシャの国家財政危機から波及しつつある欧州債務危機。さらにはこれらが複合的に作用して、2012年はBRICs を中心とする新興国の成長に陰りが出てくるとも言われています。こうした不確実性が高まる趨勢(すうせい)の中で、日本のものづくり企業はどのように戦うべきでしょうか。利益を確保するために、一般管理費や販売促進費を切り詰めることは必要でしょう。製品原価や在庫を低減するカイゼン活動の推進もしかり。しかし、縮小路線を進んでいては、中長期的には組織、社員、風土、顧客、取引先といったあらゆる面において悪影響が出てきます。いわゆる「成長は全てを癒す」の対極です。では、不確実性の高い世の中で成長を目指すにはどうしたら良いのでしょうか。
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