エネルギー
 

第7回・“ダメ”が分かれば“大丈夫”が分かる

前田 直昭=積水化学工業
2012/01/31 00:00
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 省エネルギーという考え方で現場と向き合うと、「問題がなければ改善を行ってもよいが、問題があるようだったらダメだ」ということをよく言われる。省エネルギーを推進する人であれば、耳が痛い言葉として共感してもらえるのではないか。指摘されていることはその通りなのだが、全く問題もない改善案など、そうそう無いものである。

 しかし、日頃から品質不良削減や生産性向上の旗を掲げてものづくりをしている現場にとってみれば、省エネルギーのための「リスク」など、到底受け入れられないというのが本音だろう。今回はこんな問題を克服する上での心構え、モノの見方を紹介したいと思う。

試験してみたら、やっぱりダメでした!

 「低負荷時の冷却機能1台停止」を検討した内容を、以下に事例に紹介しよう。

図1●月間稼働状況と必要冷却能力
[画像のクリックで拡大表示]

 この事例はあるプロセスにおいて、実際の稼働負荷と冷却機能の能力とのギャップに存在するムダを削減する改善である。これまでの運用の実態はというと、冷却する際には常時2台で運転をし、バルブ開度を絞って運用していた。改善の際にはインバータ化する案が考えられたが、ここは「1台停止させよう」とこだわってみた。

 そのために一定期間データを採取して、その結果を聞きにいった時のことである。「やっぱり生産負荷、特にある品種を製造する時には冷却機能が(1台では)不足することがわかりました。1台停止案は受け入れられません」と言う。報告をしてくれた担当者は「やっぱりできなかった」といった表情であったが、私は「じゃぁ出来るタイミングがわかったということですね」と返した。一度みんなで顔を見合わせたが、データは「1台停止できるタイミング(それも80%以上)を指し示しているものであった。

 この事例から、二つのことを紹介したいと思う。

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