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HOMEスキルアップマネジメント上海発・EMS通信 > 「情熱の国・ブラジル」でiPadは作れるのか

上海発・EMS通信

「情熱の国・ブラジル」でiPadは作れるのか

  • 山田 泰司=EMSOne
  • 2011/12/26 00:00
  • 1/3ページ

 2011年も残すところあと数日。中国の各メディアも十大ニュースを発表するなど、2011年を振り返り始める時期だ。物価や人件費が今年も上昇を続けたことを背景に、「世界の工場・中国は2012年、どうなるのか」をテーマにした分析記事も見られた。

 こうした中、中国では一部のネット上で最近、中国とブラジルの比較を巡る議論がヒートアップした。

 ブラジルといえば中国、ロシア、インドとともに新興国の代表格「BRICs」を形成する国の一つ。さらに2014年にはサッカーのFIFAワールドカップ、2016年リオデジャネイロのオリンピックとスポーツの世界的ビックイベントのホスト国としても注目が高まっている。

 ただ、中国のネット上で議論が加熱したのは、2002年の日韓大会を最後にワールドカップ出場から遠ざかっている中国チームが、ブラジル大会に出場を果たせるかという話題ではない。「ブラジル人が、中国人と同じように、米Apple社のスマートフォン『iPhone』やタブレットPC『iPad』を作れるのか?」を巡っての議論だ。

タイトル
上海の都心部・地下鉄人民広場駅の入り口にあるiPad 2の広告。「白領」(ホワイトカラー)をターゲットにしているためか、オフィス街の地下鉄駅付近にiPadの広告出稿は比較的多い

 背景を説明しよう。きっかけとなったのは12月中旬に相次いだ、電子機器受託生産(EMS)世界最大手の台湾Foxconn(フォックスコン=鴻海)社のブラジル進出がらみの一連の報道だ。

 当社のウェブサイト閲覧には会員登録が必要2週間無料で読める試用会員も用意)でも「CMO、フォックスコンのブラジルTV用パネル工場に第6世代設備売却か」として伝えたのだが、12月19日、フォックスコンがブラジルの富豪と設立を計画するブラジルのテレビ用液晶パネル工場に対し、台湾Chimei Innolux(CMI=奇美電、旧CMO)社が、同社の持つ第6世代か第7世代工場の設備売却を検討しているというニュースが報じられた。さらに、ブラジル当局との税制を巡る交渉の難航や、エンジニアをはじめとする人材不足などの要素により、フォックスコンがやはりブラジルで予定しているiPadの生産投入が大幅に遅延、計画が立ち消えになる可能性もあるとの報道も同時期にされている。

 このうち、CMIが液晶パネルの設備をブラジルに売却するという話について台湾メディアの報道をまとめてみると、フォックスコンと、ブラジルで鉄鋼・石油事業を営むEBXグループのトップ、エイキ・バチスタ氏、さらにブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)の3者が、テレビ用パネル工場を設立することで既に合意。主力の生産設備はCMIから買収する方針を固めた。一方、パネル産業不振のあおりで巨額の損失にあえぐCMIは、設備売却で得た資金を担保にする形で、銀行団が難色を示しているシンジケートローンを獲得して当面の資金難を乗り越えるとともに、パネル産業から徐々に撤退するのではないかというもの。

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