こんにちは。「かなりあ社中」の塚本です。前回の臼井と同様、このコラムの連載を担当することになりました。以後、お見知りおきのほどをお願いいたします(我が社中のFacebookサイト「ソーシャル・リーマンズが行く!」はこちらです。絶賛、ご意見募集中です!)。

 前回も紹介したように、このコラムは「臼井清」と、私「塚本恭之」、次回登場する「山本啓一朗」という3人の普通のサラリーマンが出会ったことをキッカケに始まりました。3人とも、年代も働く会社も趣味もだいぶ違います。

 そんな3人がなぜ出会い、一緒に「ソーシャル・リーマンズ」の普及活動という“裏の顔”を持つようになったのか。今回はその話を軸に、最近広がりをみせている「仕事の領域を社内外に自由に広げながら、仕事を思う存分に楽しむ人々」の世界を紹介したいと思っています。

 恐らく、前回のコラムを読んだ方の中には、「あんたら何者?」と考えた方も少なくないかもしれません。まずは、3人がどんなサラリーマン生活を過ごしてきたか、それぞれ簡単に紹介してみましょう。

このまま、サラリーマン生活を終えちゃうの

 最年長の臼井が社会人になったのは、右肩上がりの経済成長が当たり前だった昭和の時代。海外赴任や新製品の企画など、それなりに会社生活を楽しんでいました。でも、ふと気が付きます。サラリーマン生活も20年を越え、いつのまにか「昔の自慢話」に生きる“おっさん”になっていると。

 周囲を見ると、自分と同じようにシニカルな笑みをたたえた人の何と多いことか。「このまま俺もサラリーマン生活を終えちゃうのかなぁ」という気持ちを漫然と持ちながら過ごしている時、新規事業を生み出す製品のネタ探しという新しい仕事を仰せつかったのです。

 社会人としてバブル経済を謳歌したミーハー根性はまだ残っていて、体力と気力がある日は流行のスポットに足を運び、ネタ探しを続けました。その中で出会ったのが、ソーシャル・ビジネスの世界。「社会的な課題をビジネスの手法で解決していく」という考え方に引かれました。

 関連する展示会で見かけた商品にも、頭をガツンと殴られました。例えば、発展途上国向けに製品化された、子供でも簡単に大量の水を運搬できる円筒状の器具「Qドラム」。常に最先端のテクノロジーに注目するのではなく、技術を本当に必要とされる人々の生活に役立てるという“適正技術”に基づく発想には、目からうろこが落ちました。その会場に集う参加者の前向きなパワーにも驚き、「よっしゃあ、このパワーの源をちょっと探ったる!」と、もともと関西人の臼井は仕事との関係性を全く意識しないまま、社外での活動をスタートしたのでした。

SEとして、モンモンと過ごす日々