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ソーシャル・リーマンズって、何だ?

会社の枠を飛び越えて、社会的人材に変身せよ

臼井 清=かなりあ社中
2011/11/17 07:00
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 初めまして。「かなりあ社中」の臼井です。この度、同じ志を持つ仲間3人でTech-On!のコラムの連載を始めることになりました。よろしくお願いいたします。

 3人とも、普段は日本メーカーのサラリーマンとして、日夜仕事に邁進しています。3人が働く会社は別々。出会ったのも、ほんの1年ほど前に過ぎません。その出会いの経緯は別の機会に紹介するとして、3人の共通点は同じ目標を持って活動していること。それは、コラム名にもなっている「ソーシャル・リーマンズ」を世の中に増やすことです。

 「ソーシャル・リーマンズ? 何だ、そりゃ?」。

 こう思う読者がほとんどでしょう。

 それもそのはず。この言葉は、我々かなりあ社中が勝手に作った言葉で、「ソーシャル」と「サラリーマン」を組み合わせた造語です。今回は、挨拶代わりにまずはソーシャル・リーマンズとは何かを、紹介していきたいと思っています

会社の外の世界に活動を広げている人々

 実は、最近、ソーシャル・リーマンズが日本の社会で少しずつ増えています。軽く定義すると、

「仕事の領域を社内外に自由に広げながら、“公私混同”を意識的にしつつ、仕事を思う存分に楽しんでいる人々」

 そんな同僚は周囲にいませんか。

 ここで言う仕事とは、自分が所属する会社の業務だけではありません。ソーシャル・リーマンズは、会社勤めのビジネス・パーソンでありながら、会社の枠を飛び越えて、会社の外の世界でも活動を広げている人々を指します。

 その活動は多様です。会社で磨いた専門スキルや経験を生かしてボランティアで社会貢献する「プロボノ(pro bono)」と呼ばれるものは代表的な例。この他に、異なる職業の背景を持つ人を集めた「ダイアローグ」と呼ばれる対話の会を開催したり、参加したりする人々などもいます。基本的にソーシャル・リーマンズは、社外の活動を収入源とは考えていません。その点が、いわゆる週末起業や副業とは異なります。とにかく、「面白そうだから」「楽しいから」活動に参加する。

 ソーシャル・リーマンズに共通する特徴の一つは、社内外の活動に境界がないこと。例えば、今、技術開発の現場では、技術を取り巻く環境の複雑度が高まり、答えのない時代に突入しています。社内だけでは、答えが見つからないことが多い。そんな時代にソーシャル・リーマンズは、会社で培ったスキルを社外での活動に生かし、逆に社外での活動で得た新たな発想や人脈を通常の会社業務に生かし、答えを見つけ出したりしているのです。

 私の知人である某素材メーカーの研究者はそんなソーシャル・リーマンズの一人です。普段、研究所で基礎研究を手掛ける彼は、グローバル人材の専門家でもあります。キッカケは「自分が開発した技術が何の役に立つか知りたい」という素朴な疑問でした。たまたま発展途上国で生かせそうだと知った彼は、個人で発展途上国関連のセミナーやNPO活動に顔を出すようになります。

 もともと一つのことを深く知りたいタイプの研究者ですから、いつの間にか会社での研究活動とは全く別の社外の活動にも面白さを感じるようになりました。研究者仲間とは異なる知り合いが増え、何かあればいつでも相談し合える関係になったのです。今では社内では、研究者であると同時にグローバル人材の専門家として、頼りにされる存在です。

 こうした活動をする人々のほとんどは、決してキラ星のような経歴を持つスーパーなビジネス・パーソンでもなければ、すごい肩書きを持つ偉い人でもありません。「何か違うんだよなぁ~」と思いつつも、仕事への希望や不満を同僚とアフターファイブの居酒屋でぶつけあっている、普通の会社人だった人々がほとんどです。

 ところが、「ちょっとしたキッカケ」から日常を一歩踏み出し、いつのまにかソーシャル・リーマンズに変身するのです。そのキッカケとは何か。いろいろとありますが、代表例は前述したダイアローグでしょう。ダイアローグとは、特定のテーマに沿って多くの人々と「対話」する会のことです。

 細かい話ですが、「対話」と「議論」は違います。意見をぶつけ合って、何らかの結論に収束させるのが「議論」。これに対し、「対話」は人々がそれぞれ持つ異なる意見をみんなで共有することが目的です。何か結論が出るわけではありません。ただ、自分とは違う視点の意見を聞くことで視野が広がり、気付きを与えてくれるのです。

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