インドで薄型テレビ需要が拡大、世界最大の置き換え市場
われわれが最近発刊した「季刊インドTV出荷データベース」によると、インドにおける薄型テレビの2011年前半(1〜6月)出荷実績は、全テレビ出荷台数が742万台、うち薄型テレビが212万台と対前年同期比(Y/Y)で77%増という高成長になった。特に、クリケット・ワールドカップがインドで開催された第1四半期(4〜6月)は、Y/Yで98%増と非常に高い成長率となった。
しかし、依然として全テレビにおける薄型テレビ出荷台数比率は2011年前半で29%(2010年前半は16%)と、世界の他地域などと比べると低い水準に留まっている。逆に言えばCRTテレビ需要が71%もあり、CRTテレビから薄型テレビへの置き換え需要が残っている世界最大の市場と見ることもできる(図1)。
われわれは2011年初、同年後半にインドにおける薄型テレビ需要が大幅に拡大すると期待していた。しかし、32型以下の液晶テレビの価格帯の現状などをかんがみ、現時点では薄型テレビ需要の本格的な拡大は、2012年後半から2013年になると想定している。
インドにおけるCRTテレビ出荷は、70%超が21型以下である。その21型CRTテレビの価格は1万インド・ルピー(200米ドル)以下である。これに対し、2011年における24型液晶テレビの価格は、29型CRTテレビをターゲットにして下がってきた。32型液晶テレビの価格は、米国では2011年後半に300米ドルを切ってくるが、インドでは関税やサプライ・チェーンの問題もあってか、現状では2万ルピー(400米ドル)と高止まりしている。
直近では、キャッシュ・コストを割り込むようなパネル価格の大幅な下落や、パネル・メーカーが低価格CCFLバックライト搭載パネル(輝度などの仕様を下げた分厚いパネル)などので開発・投入が始まっている。このため、2012年にはインドにおいても液晶テレビ価格の一層の下落が起こるだろう。32型では1万5000ルピー(300米ドル)以下、24型では1万ルピー(200米ドル)以下程度が、まずは普及拡大の目標価格になるのではないかと見ている(図2)。
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