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日本製造業の実態

第6回・システム設計を上手く進めるために

  • 菅 仁=iTiDコンサルティング
  • 2011/08/30 00:00
  • 1/3ページ

 これまでの開発業務コンサルティングを通して、システム設計について悩みを抱える設計開発者が増えてきていると実感する。それらはたとえばエンジン開発に占めるECU(Engine Control Unit)開発の増大を背景に、システムアーキテクチャをメカと制御の専門家で決めることの難しさに対する悩みである。このような複数分野の専門家によるシステム設計をどのように進めればよいのか、その結果何が得られるのかを、構想設計に関するデータを取り上げながら(図1)考えてみたい。

図1●iTiD INDEXとシステム開発のV字モデルの対応
[画像のクリックで拡大表示]

構想設計ができているプロジェクトはプロセスと成果の両面で特徴がある

 本連載の第一回で紹介したように日本企業の構想設計力は伸びている。構想設計の実行度だけでなく定義度も向上していることから(図2)、日本企業がこの領域を意識的に高めてきたことが伺える。

図2●構想設計の経年比較
[画像のクリックで拡大表示]

 構想設計とは顧客要求を製品でどのように実現するかを検討するフェーズである。開発力調査の設問フレームであるiTiD INDEXではその内訳を「重要なパラメータの特定」「システム設計」「設計代替案の用意」「内製外製区分の判断」「設計仕様の決定」の5つのプロセスで表現している。

 この5プロセスの実行度の平均点を算出し、その上位5%と下位5%のプロジェクトを抽出した。この両グループの評点を開発業務プロセス毎に比較したところ(F検定とt検定で5%水準の有意差確認済み)、上位5%グループの特徴が以下のように浮かび上がってきた。

  • 成果面(QCD)において「品質」と「開発期間」の達成度が高い
  • 成果を生み出すプロセス面において「開発対象の目的設定」と「リスクや進捗の管理」に関する実行度が高い

 以降これらについて詳述する。

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