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HOMEものづくり日本製造業の実態 > 第5回・1割の業務を変えれば成功できる

日本製造業の実態

第5回・1割の業務を変えれば成功できる

  • 福嶋 徹晃= iTiDコンサルティング
  • 2011/08/16 00:00
  • 1/2ページ

製品開発を効率良く成功に導くには

 そもそも製品開発を成功させるためにはどうすればよいだろうか。今回は成功した製品開発と失敗した製品開発の傾向を分析し、製品開発を成功させる秘訣を明らかにしていく。

 製品開発が成功するといっても成果指標は各社さまざまである。売上目標を達成した、予定通りにリリースできた、クレームがゼロだったなど多くの指標が存在する。弊社ではさまざまな指標を用いて成功と失敗を判断している。その指標は図1の左側にある開発成果の組み合わせで見ることができる。その中でも、「プロジェクト達成度」は「機能」「品質」「コスト」などの総合指標として、「総じて成功したかどうか」を尋ねる指標となっている。

図1
図1

 また、結果だけに着目していては改善の糸口は見えない。連載第2回で説明した開発プロセス(図1の右側)と開発成果(図1の左側)との二つの定量化された結果の関係性を見ることで明らかにできる。

 今回は2010年に実施した日本製造業の約650プロジェクト、約10,000人の調査結果から、成功したプロジェクトと失敗したプロジェクトのデータを分別し、成功したプロジェクトにはどのような共通点があったのかを分析した。ここでいう成功したプロジェクトとは製品機能、製品品質、コスト、開発リソース、開発期間について計画通り(もしくはそれ以上)の実績が得られたことを指す。

製品開発を成功に導くキープロセス

 図2は2007、2010年の調査企業平均のプロセス実行度である。プロセス実行度とは、「現場でそのプロセス(業務)が実行できているか」を指す。横軸には図1の開発プロセスで定義した10のエリアを更に細分化した約60のプロセスが並ぶ。縦軸には各プロセスが実行できていない状態の1点から十分実行できている状態の5点でレーティングされた約650プロジェクトの平均値がプロットされている。

図2
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タイトル
図3

 次に図3は、図1の左側にある成果指標ごとに目標達成したかを表した結果である。この結果では3段階評価となっているが、実際は1点~5点でレーティングされている。「達成できなかった」は1点と2点、「どちらともいえない」が3点、「達成できた」が4点と5点となっている。

 これらの結果を活用して、製品開発が成功する可能性を高める開発プロセスを抽出する。分析のイメージは図4を見てほしい。プロジェクト達成度と強い相関関係のある構想設計の「重要な設計パラメータの特定」に注力することが重要であることがいえる。約60の開発プロセスはいずれも重要であるが、限られた時間や資源を有効に使うためには、目標とする成果を効率的に得られるプロセスを明らかにすることが重要であり、このプロセスを『キープロセス』と定義している。

図4
図4

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