趣旨
「中国製造」でGDP世界2位へと躍進した中国。持続的に成長するために「中国創造」へ変身しようとしている。「コア技術」がない、「模倣の天国」とも言われているが、近年では規制などのグレイゾーンにも大胆に挑戦する意欲をみせている。先進国と他社の強みをいち早く吸収する巧妙な学習力と、世界最大の産業集積地としての成長によるものや人材の豊富さを加えれば、中国発のイノベーションは既に始まっているのではないかとも考えられる。 このコラムでは、中国発のイノベーションはどのように生まれたのか、どのような特徴があるのか、今後どのような展開になるのか、などについて、技術的な視点はもちろんのこと,社会、文化、政治なども踏まえた複数の視点から探りたい。
徐 航明(じょ・こうめい)
中国西安市出身。90年代後半来日。2000年に東京工業大学大学院卒業。外資系通信メーカーを経て、2002年から日系大手電機メーカーに勤務。中国向けの技術プロモーションとアライアンス活動に携わっている。新興国発のイノベーション、そして中国や日本などの異文化の比較研究について興味がある。
メール:xandtjp■yahoo.co.jp(■を@に変更してください)