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HOMEスキルアップマネジメントアジアビジネスに切り込む! > 36時間の語学学習より90分の異文化セミナーへ

アジアビジネスに切り込む!

36時間の語学学習より90分の異文化セミナーへ

  • 吉村 章=TCA 東京事務所駐日代表
  • 2011/05/20 08:00
  • 1/1ページ

 アジアでのビジネスに携わるみなさんにひとことアドバイス。ビジネスをうまく進めていくためにもっと「異文化理解」に注目していただきたい。コミュニケーション・スキルや現場での実践テクニックを学ぶためには、それぞれの地域事情やビジネス習慣を理解しておきたい。ビジネスマンの考え方や価値観も地域によってだいぶ違うはずだ。

 さて、私の専門は中国。好むと好まざるに関わらず彼らとはうまくつきあっていかなければならない。アジアでのビジネスで中国は避けて通ることのできない隣人である。中国ビジネスでは知ってさえいれば避けることができたコミュニケーション・ギャップがある。知らなかったためについ犯してしまうミスを避けることができるのだ。

 たとえば、中国人に「時計」を贈ってはいけない、中国の食事会では「割り勘」はしない、「乾杯」は杯のお酒を飲み乾さないとホストにたいへん失礼、逆に出された料理を残すことがマナーといった内容。中国ビジネスに携わる方であれば知っておきたい基本中の基本である。

 契約を守らない中国人がどうして多いのか、同僚が残業しているとき中国人はどうして手伝おうとしないのか、中国人はどうして会社に対する忠誠心が低いのか、食事をご馳走してあげた翌日にどうしてお礼をいわないのかなどといった点を理解するには、日本人とは違った考え方や価値観を知っておく必要がある(詳しくは著書「中国人とうまくつきあう実践テクニック」/総合法令出版を参照)。

 こうしたポイントは、彼らとビジネスを進めていく上でぜひ知っておきたい点だ。異文化理解を深めることはビジネスに必ず役立つ。中国人の考え方や価値観の背景理解はビジネスを進める上でも必ず理解しておくべきポイントである。

 最近、中国語研修を導入する企業が増えている。「中国語を学びたいが教科書を推薦してほしい」という依頼が今春は特に多かった。簡単なアドバイスをした企業も入れると十数件になる。個人的にも「どんな教科書がいいでしょうか」とか、「中国語を学ぶときの注意点を教えてください」という質問もよく受ける。私は中国語教師ではないが、自分が中国語を学んだ経験から日本人がつまずきやすいポイントを話すことがある。自らの経験に基づいた注意ポイントなので、語学教師より説得力があるようだ。

 より積極的に中国ビジネスに取り組む企業が増えていく中で、中国語を学ぶことも大切なことであるが、「語学よりまず『異文化理解』に目を向けるべき」というのが筆者の持論。むしろ、「異文化理解」を優先させて進めるべきであると思う。

 語学の習得には時間がかかる。ビジネスの現場で中国語を使いこなせるように一定の学習時間が必要だろう。しかし、異文化理解は知っておくだけで、すぐに役に立つ内容やコミュニケーション・ギャップを避けることができる内容がたくさんにある。みなさん自身の「中国力」を高めるには、中国語学習にコツコツ取り組むよりも「異文化講座」を一日受講いただくほうが遥かに効果的。36時間の語学研修より8時間の異文化講座で中国ビジネススキルを学んだほうが、はるかに「中国力」を高められる。

 中国語(語学)を学んでも意味がないというつもりはまったくない。語学学習にもぜひ取り組んでいただきたいし、現地でコミュニケーションをするためには言葉を学ぶことはぜひお勧めしたいことだ。片言でも現地の言葉で会話ができることは大切なスキルになる。

 繰り返し言いたいのは、語学学習と同時に異文化理解を進めることにも眼を向けて欲しいということである。語学習得の道は長くて地道な努力が必要。一方、異文化理解は90分の講座を受講したり、8時間で一冊の本を読んだり、短時間で即効性が高い実践的な内容を習得できる。ぜひ、みなさんにお勧めしたい。

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