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HOMEものづくりものづくり復活の会計術 > 『なぜなぜ分析』と原価管理 ~予算の本質を考える(その1)

ものづくり復活の会計術

『なぜなぜ分析』と原価管理 ~予算の本質を考える(その1)

  • 北山 一真=経営コンサルタント
  • 2010/11/19 00:00
  • 1/3ページ

 『精度の良い予算とは何ですか?』
 『予算策定のポイントは何ですか?』

 最近、筆者の元にこの手の問いが多く寄せられる。今回から数回に渡り『予算の本質』について考えていきたい。長年予算策定の現場を見てきたが、予算を作るのは本当に難しい。なぜ難しいか?

 「やってみないとわからない。」

 難しさは、この一言につきる。結果として発生した原価を算出するのは、(手間を除けば)簡単である。起こったことをしっかり記録すれば良いからだ。これが、予算ともなると話が違う。予算は、コトを起こす前やモノを作る前に、お金を想定し目標を決めるわけである。結果の記録ではなく、想定するというところに難しさがあるのだ。

図1:製品情報は時間をかけて成熟されていく
[画像のクリックで拡大表示]

 予算作成は、図1の機種開発のバリューチェーンでいうと、製品企画段階や受注可否判断などの最上流の部分となる。製品企画段階や受注可否判断などでは製品情報は曖昧であり、どんな製品構造になるか? どんな部品構成になるか? どんな設備を使って加工するか? などほとんど決まっていない。よく分からない状況の中で、今回開発する製品はどのくらいのお金がかかりそうか?どの程度にお金を抑えるべきなのか?など、到底わかりようもない。だから、予算を策定するフェーズにおいて、

 「設計を進めるうちに、どうせ状況は変わるよね」
 「まぁ、やってみないとわからないなぁ」
 「あまり時間をかけて検討しても無駄になるだけだしな・・・」
 「どうせ100点の予算などないんだから、あれこれ考えるより取り敢えず前に進めよう」

 といった、文化が根づいてしまっているのだ。予算は作成しているが、予算を検討していない。トップの承認を通すためだけの、とりあえず予算となっていないだろうか。是非、一度企業の予算策定・検討のプロセスを見返してもらいたい。

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