ラガーマンを黙らせる小粒センサの正体は?

 写真上に写っている豆のような形をした物体。ラグビーの試合でラガーマンのスパッツに入れて使う物だ。装着位置はヘソの下あたり。写真のサイズでほぼ実寸大と小さいながら,どんなに体格の大きなラガーマンをも「ギャフン」と言わしめる代物なのだが,さて,何だかお分かりだろうか。 

 実はこれ,ラグビー専用に開発されたセンサで,その名もズバリ「Rugby Sensor」。試合中に15人の選手が装着すれば,各選手の一挙手一投足が0.01秒ごとに計測され,Rugby Sensor内のフラッシュメモリーに記録される。 

 あとは,記録されたデータを赤外線通信などで引き出し,専用パソコンで分析するだけ。ラガーマンたちの試合中の働きぶりが“丸裸”になる。 

 このセンサを開発したのは,アスリートセンサー(本社東京都府中市)。設立メンバーの1人は,東芝と東芝エレベータで1967~2002年まで,X線機器や火力・原子力発電施設,半導体にまつわるセンサなどの開発・設計に携わった。高校時代からラグビーを続け,名門・東芝府中ラグビー部の関東一部選手として活躍したラガーマンでもある。 

 さて,ここでもう一問。試合中のラガーマンの働きを計測するためにRugby Sensorが積むセンサは,具体的には何?

具体的には何?