タッチ・パネルといえば,カー・ナビゲーション機器や携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」に使われている抵抗膜方式が主流である。今でも,大量の抵抗膜方式タッチ・パネルが出荷されている。しかし,2007年に突如現れた米Apple社の「iPhone」が,タッチ・パネル市場に大きな変化をもたらした。iPhoneは,キーパッドを無くし,タッチ・パネルによる入力を主体とした。ここに,投影型静電容量方式のタッチ・パネルが採用され,市場全体での存在感が一気に高まった。そして,2010年4月発売(日本は5月)の「iPad」への採用と続き,その存在はタッチ・パネル市場全体を再び大きく震撼させている。
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