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ヒトの知恵,機械の知恵

モノづくりを「ダダ漏れ」してみませんか

リアルタイムの制限が生む共創環境

  • 内山 幸樹=ホットリンク 代表取締役社長
  • 2010/05/10 00:00
  • 1/5ページ

 ソフトバンクの孫正義社長の叫びを見るのが日曜日の楽しみになっている。リアルな孫社長が側にいるわけではない。坂本龍馬の大ファンである孫社長は、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を見て、話題のミニブログ「Twitter」に感想(心の叫び?)を投稿している。テレビでドラマを見ながら、その投稿をパソコンで読むのが面白いのである。

 「うぉーー!!」「幕府もねぇ、長州もねぇ、土佐もねぇ。日本じゃーっ!!」など、大企業の社長とは思えない雄たけびが人気を呼んでいる。孫社長の投稿をフォローしているTwitterユーザーの数は実に25万を超える。投稿に反応を返すユーザーも多い。それがまた面白い。

 孫社長は今、日本で最もTwitterを活用している経営者の1人だ。その孫社長がTwitterと同じように力を入れているのが、インターネットを使った動画配信サービスの「Ustream」だ。ソフトバンクは2010年1月、このサービスを運営する米Ustream社に約2000万米ドル(約18億円)を出資した。決算説明会をこのサービスで生放送するといった取り組みが話題を呼んだ。

ユーザーの提案でイベント開催を即決

 Ustreamは、パソコンのWebカメラやカメラ付きスマートフォンなどで撮影した動画を、個人が無料で手軽に生放送できるサービスである。最近、インターネット業界では話題になってきている。単に生放送するだけでなく、Twitterなどとの連携機能を提供していて、視聴者同士が動画を見ながらリアルタイムに感想などをやり取りできる。「ダダ漏れ」と名付けられたイベントや記者会見などの生中継が人気を呼んでいる。

 私がUstreamでまともに見た最初の動画配信は、2010年3月28日に中継されたソフトバンクグループの創業30年記念イベント「ソフトバンクオープンDAY」である(イベントの様子はこちら)。このイベントを開催するキッカケが、まさに最近の“インターネットっぽさ”を表している。

 あるTwitterユーザーが孫社長への提案を投稿した。「ソフトバンクの会社見学と社員食堂ランチツアーを開催してほしい」という提案である。それを読んだ孫社長は「やろう」とすぐに返信。Twitter上でイベントの開催が即決したのだ。

 実は、私もこのイベントに参加を申し込んでいたのだが、残念ながら抽選に漏れてしまい、開催日には別の用事で外出していた。ふと出先でTwitterのタイムラインを見ると、イベントの生中継を見ているユーザーがつぶやいている。それをキッカケにiPhoneで動画中継を見た。

 孫社長のプレゼン内容があまりにすごかったので、すぐにタクシーを拾い、あわてて帰宅。用事はそこそこに、パソコンでじっくりと中継を見ることにした。

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