スマートフォンの世界需要は2014年度に携帯電話機の25.7%を占める4.5億台
2014年度に,世界で購入される4台に1台がスマートフォン*1になる。ミック経済研究所が北米,中国,韓国,日本,その他アジア,欧州,南米その他の7地域に分けて調査分析した結果,2014年度(2014年4月〜2015年3月)に世界のスマートフォン需要は,2008年度比3.4倍の4億4823万1000台(図1)。これは携帯電話機需要全体の25.7%に当たる。
*1 ここでは「Symbian OS」,「Windows Mobile」,「Android」などの汎用OSを搭載した携帯電話機のこと。2014年度に中国市場は5400万台
世界の携帯電話機需要は2009年度に対前年度比1.7%減の11億5864万6000台と足踏みしたものの,2010年度には同8.8%増の12億6019万6000台と好転する。その後も年率8%増前後の成長が続き,2014年度には17億4275万4000台に達する。
好調な携帯電話機市場以上にスマートフォン需要は伸び,その構成比が高まる見通しだ。特に2009年度は携帯電話機全体がマイナス成長だったのに対して,スマートフォンは同35.8%増の1億8082万3000台と大きく伸びる。2010年度以降も二桁成長が続き,携帯電話機全体に占める構成比は2014年度には25.7%に達する。
スマートフォン需要が拡大する要因として,ミック経済研究所は,2009年度と2010年度以降の二段階に分けて分析している。2009年度は,パソコン並みの高機能とアプリケーション・ストアが個人需要に火をつけ,スマートフォン市場が拡大した。
2010年度以降は,中国など新興国で需要が増えそうだ。特に中国では,「Android」プラットフォームをベースに中国移動(チャイナモバイル)が独自OS「Open Mobile System(OMS)」を開発した。中国政府が,OMSを搭載したスマートフォン「Ophone」をバックアップしている。ミック経済研究所では,中国のスマートフォン需要が2014年度に5400万台に達すると予測した。
また,米Google社や米Microsoft社などOSメーカーに加えて,韓国サムスン電子など携帯電話機メーカーがOSを開発するなど,OS規格争いが激化している。競争が激しくなれば,スマートフォンのコスト・パフォーマンスが向上し,スマートフォン需要につながるとミック経済研究所では見ている。
バックナンバー
- Acer社はノート型で世界トップに,部品コストの増加を跳ね返して利益率確保 2010/06/23
- 2014年度に移動体通信サービス市場の56%がデータ系,スマートフォン市場は4倍の3750億円に拡大 2010/06/09
- 2009年度の国内スマートフォン市場は対前年度比113%増,iPhoneのシェアは72.2% 2010/05/26
- 日独で太陽電池生産投資が息切れか 2010/05/12
- 2010年3月の台湾液晶パネル売上高は実質前月比25%増,5月中旬からテレビ向けは値上がりの可能性 2010/04/28
- 半導体製造装置の出荷金額,日本向けは1位から4位に 2010/04/14
- 国内のデジタル家電販売状況,薄型テレビの家電市場けん引が鮮明に 2010/03/31
- スマートフォンの世界需要は2014年度に携帯電話機の25.7%を占める4.5億台 2010/03/17
- 台湾メーカーのスマートフォン戦略,AndroidでもFoxconn優位が続く 2010/03/03
- 2010年の世界ノート型パソコン生産は対前年比20.7%増の1億8168万台 2010/02/17
- 韓国のLEDメーカー売上高が急増,テレビ向け需要に対応 2010/02/03
- 2011年の世界半導体材料出荷金額は対前年比8.1%増の約430億米ドル,SEMIが予測 2010/01/20
- 台湾Epistar社の売上高は対前月比3%増で過去最高,サムスン電子向けが増収の大きな柱に 2010/01/06
- 大和証券SMBC,中国の2010年液晶テレビ出荷台数を380万台上方修正し3830万台と予測 2009/12/30
- 2009年第3四半期のシリコン・ウエーハ出荷,対前四半期比16.9%増の127万2000m2に 2009/12/23
- 中国のスマートフォン市場,2008年は携帯電話機市場の15.3%に拡大 2009/12/16
- 世界の太陽電池設置量は2013年に08年比4倍,日米が積極政策 2009/12/09
- 2009年10月の台湾メーカーの大型液晶パネル出荷数量は9カ月ぶりの前月比減少 2009/12/02
- Windows 7効果で金額ベースでも前年同期を上回り始めた家電量販店のパソコン販売 2009/11/25
- パソコンの世界生産,2009年は当初予測より減少幅縮小し2億8900万台,2013年まで年率平均5.6%増で成長 2009/11/18














