スパコンは道具である

 「スパコンは道具にすぎないのだから、国際入札でもっとも低価格の機材を導入すべき」との意見もある。確かに他の先進国を見ると米国製のスパコンを使っている割合が多い。

 ただ、すべてではない。中国などは国産機を開発している。スパコンランキングでは、11月で5位。ロシアも国産機で12位、ドイツも国産機で13位となっている。

 それでも全体からいえば、やはりアメリカが強い。もちろん理由がある。「国家安全保障」ということでスパコン技術を強力に国が支えているからである。米エネルギー省が約9億ドルでハードウエアを開発した。もちろん、開発をサポートするだけではない。DOD(国防省)やNSF(米科学財団)などでそれを複数台調達し、利用しているのである。日本は、約1000億円かけて開発し、「1台作ってみた」だけで終わりそうな状況だ。

出典:http://www\.top500\.org/list/2009/11/100
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