お薦めトピック
- AD -
コラム

新聞は自分で買って読め

2009/11/20 18:12
佐々木次郎
はてなブックマーク
Facebookでシェアする
Twitterでつぶやく
印刷用ページ

 新聞を読まない人が増えたとか。そう言えば、通勤電車で新聞を読んでる人が少数派になっちまったような感じです。若い時から、業界紙や経済新聞を当り前に読んできたアタシとしては、まァ、余計なお世話かもしれないが、読んだ方がいいに決まっているし、むしろ、ビジネスマンなら読むのも仕事と思わなくっちゃ。そう言ったら、うちの経企のお若いのが、「次郎さん、ちゃんと携帯でニュース見てますよ」だと。最近、とうとう若い者にまでファーストネームで呼ばれるンです。まァいいか、悪気はなさそうだし、親近感と思えば、それはそれでかわいいもンよ。でも、新聞くらいしっかりと読まないと、ビジネスの話はできないじゃァないですかねェ。携帯でニュース。読まないよりはいいけれど、それじゃァ見出しを見てるだけ、本質はつかめません。

 情報化時代、実は、誰もが知っている話なんざァ情報とは言わねェのに、携帯で知ったことを、貴重な情報と思っていたら大間違い。こんな単純なことが分からねェようじゃァいけません。第一、聞いた人がウ〜ンとうなるくらいの話でなくちゃァ情報ではありませんやネ。だから新聞をシッカリジックリ読む。そうすれば、その行間から透かして見える真実や本質が分かるようになるんです。新聞読むのも勉強なんですよ。

 なのに、携帯で済ませようなんざァ、それは手抜きてェもの。まして、忙しいなんてェのは言い訳で、時間はつくるもの。早く起きれば時間なんざァいくらでもあるてェもんだ。何処其処(どこそこ)で事故や事件があった、会社や経済がどうなってる、そりゃァ知らないよりはいいけれど、一体、なぜそうなるのか、その背景にある真実や本質は何か、ここが一番肝心なんですよ。自分で読み込み、自分で判断し、本当のコトを知る。つまり、自分の頭で考えることが大事てェもんです。

 それと、新聞は自分で買わなくちゃあいけねェ。これも大事なこと。誰かに買ってもらったり、どこぞに置いてある新聞じゃァ真剣に読まない、と言うより読めねェてェもんですよ。自分で買ってこそ、自分のためになる。そうしなければ、それこそ携帯でサッと見るのと同じで、深いところに入ってはいけません。

 もう一つ、読む順番もありまして、とにかく一面から読む。これもちゃんと理由があって、編集者、つまり新聞を作っている者から見た優先順位の確認もしなければいけません。新聞の編集長といえば、新聞の責任者。その人が決めた優先順位は、とりあえず世間の標準なんですな。とりあえずと言うのは、それは世間一般的な優先順位であって、それを読んだ自分はどう思うか、それと比較するのも重要てェもんです。確かに、新聞各紙によっては上下左右の温度差はありますが、大事なのは、自分はどう考えるか、そこが肝心。それも、普段から新聞を読んでいるからこそ分かるてェことです。

 さて、経企のお若いの、少しは理解したようで、これからは自分で買って読むそうな。ヤレヤレとホッとしているそこに、またもやお局が乱入して曰く、「ちょっとォ、新聞もいいけどさァ、週刊誌も読まなくちゃァ」。「週刊誌かい?」。そう言うと、「だってェ、芸能人の動向も大切じゃない? 彼らの一挙手一投足、アタシたち、つまり消費者には最重要事項よォ」。さらに言うにこと欠いて、「昔は会社で新聞も週刊誌も、ほとんど全部取っていたのにさァ、それを、経費節減っていって止めちゃって、この会社ケチなのよォ」だって。

 ああ、お局は、週刊誌も、しかも会社の経費で読んでいたってェことか、さすがと言うしかありませんや…。クワバラ、クワバラ。

Tech-On!プレミアム

膨大な記事データベースから、必要な記事を検索し、毎月30ページまで閲覧できる有料オンラインサービスです。(詳細はこちら

とても参考になった 9
まあ参考になった 13
ならなかった 95
 投票総数:117
コメントに関する諸注意
(必ずお読みください)



コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。しばらくお待ちください。
記事中に誤りなど,編集部へのご連絡にはフッターのご意見/ご感想・お問い合わせをお使いください。
English
中文

最新号

日経ものづくり
2012年2月号から

【特集1】

使ってみたい材料30

材料を見つめ直すことで、これまで知られていなかった新たな可能性が見えてくる。(続きを読む


【特集2】
 設計標準化の進め方
 ──多様な要求に応え、造りやすく──

【特集3】
  ISO26262
 クルマの安全が変わる、設計のプロセスが変わる


《新連載コラムがスタート!》
  【ものづくり塾・製造コース】
  現場の「困った」を解決する からくりと治具

定期購読のお申し込み 最新号を一冊買う

編集部からのトピックス

定期購読者限定サービス

雑誌掲載記事の検索&PDFダウンロード
● 本誌記事を全文検索で探すことができます。
● 探した結果は,本誌記事とほぼ同じ体裁のPDFファイルとしてダウンロードできます。
● 1カ月あたり40ページ分までのダウンロードは定期購読者なら無料です。
アーカイブサービスとは
雑誌掲載記事の検索&PDFダウンロード

購読のご案内

毎月1日発行
年間購読料(税込み)
1年(12冊):13,200円
3年(36冊):28,600円
一部売価格(税込み): 1,400円

バックナンバー

2012年1月号
2012年1月号 特集 工場飛び出すロボット技術

新領域ロボットでは実際にどのような技術が求められているのか、ロボットやその要素部品の開発例を通じて見ていく。

2011年12月号
2011年12月号 特集 高効率エンジン

高効率エンジンの登場が相次いでいる。その開発現場では、「常識」を打ち破り、「限界」を超えるための闘いが繰り広げられている。

2011年11月号
2011年11月号 特集 医療機器への挑戦

医療機器の開発で最も難しいのは、使い手である医療関係者の要求を技術者がうまく理解すること。医療関係者の声に耳を傾け、要求を理解し、その期待に技術で応えた事例を紹介する。

雑誌バックナンバー
日経ものづくり定期購読キャンペーン