技術経営 技術者が知っておきたい経営と市場の最新情報
 

企業と顧客に横たわる溝

作ったモノの評判、気になりません?

内山 幸樹=ホットリンク 代表取締役社長
2009/11/16 00:00
印刷用ページ

 今年の夏に自分のブログのアクセスログを解析していて、ちょっと驚いたことがある。直近の数カ月間に検索エンジン経由でブログを訪れた読者が、どんな検索キーワードでたどり着いたか調べてみた。なぜか「Twitter、メッセンジャー」というキーワードの組み合わせが最も多かった。

 すぐには理由が分からず、首をひねった。最近話題のミニブログ・サービス「Twitter」については、この連載でよく取り上げるけれど、自分のブログではあまり書いたことがない。普段は、経営する会社の事業と関連する技術やサービスの記事を多く投稿している。

 不思議に感じて、ブログを訪問した読者が読んだ記事の内容を調べ、思い出した。その記事は、2年以上前の2007年7月に書いたものだった。当時は、ちょうどTwitterが日本の先進的なIT関係者たちから注目を集め始めたころで、WindowsメッセンジャーやYahoo!メッセンジャーを使って、Twitterにつぶやきを投稿したり、友人のつぶやきを閲覧したりできる新サービスを実験公開したときだった。

ネット上の知恵を商品力に

 記事の内容は、そのサービスに関するもの。ワケあって、今はサービスを非公開にしているので、自分が投稿した記事の存在を忘れていた。ログ解析のおかげで、Twitterユーザーが増える中、Twitterとメッセンジャーの融合サービスのニーズが最近高まっていることが分かった。同時に、自分が想定していた読者に対して価値のある記事の内容と、読者が読みたいと思う記事の内容にはギャップがあるものだと妙に感心した。

 企業と顧客の間に横たわるギャップは、すべてのビジネスに存在する。「これこそ、ユーザーが求める価値」と信じ、意気込んで開発した製品が、いざ市場に投入してみたら意外にニーズからずれていた。そんながっかりの経験をした読者は少なくないだろう。

 私がログ解析でニーズのずれに気付いたように、最近は、インターネット上の口コミ・サイトに書かれた消費者の声に耳を傾けようとしている開発者も多いに違いない。開発した商品の評判が気になって、価格比較サイトなどをチェックした経験はないだろうか。今や、ネット上に散らばる多くのヒトの知恵が“商品力”の一翼を担う時代になったのだ。

【技術者塾】
実践で学ぶ!システム設計力強化トレーニング(9/2・3開催)

~複雑化する製品の設計情報を見える化し、品質向上と開発効率化を実現~


システム・サブシステムにおいて、要求⇒機能⇒実現手段の順に段階的に設計案を具体化しながら、各段階において異分野の技術が相互に与える影響や背反事項のすり合わせを行うことが重要です。また、元々日本企業が得意なすり合わせをより効率的・効果的に行うために、設計情報を見える化し共通言語とすることが必要です。これらにより、システム目標の未達や見落としを防ぎ、品質向上と開発効率化の実現を目指します。詳細は、こちら
日時:2015年9月2日(水)・3日(木)
いずれも10:00~18:00
会場:京王品川ビル セミナールーム(東京・品川)
主催:日経テクノロジーオンライン
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング