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ヒトの知恵,機械の知恵

身近な手本ほど、人は見逃す

機械がヒトをコーチする世界とは

  • 内山 幸樹=ホットリンク 代表取締役社長
  • 2009/10/19 00:00
  • 1/5ページ

 昨年の初め、個人的な目標を掲げた。ウエイト・トレーニングについてである。ベンチプレスという種目がある。主に胸の筋力を向上させるトレーニングだ。

 目標にしたのは、このベンチプレスで100kgの重量を挙げること。私の体重の約1.6倍である。特にそれまで気合を入れて筋トレしていたわけではない。当初は40kgを挙げるのがやっとだった。それでも、昨年末には何とか目標をクリアできた。

 実は、目標達成は独力によるものではない。トレーニングの助言をしてくれるパーソナル・トレーナーの存在が非常に大きかった。自分では無理だと思う重量でも、トレーナーから「やれますよ」といわれてチャレンジすると案外持ち上げられて、自分では超えられないと思い込んでいた限界領域に踏み込めたりするのだ。

 トレーニングは爽快な気分を味わえるが、肉体的にはつらい。目標を目前に足踏みしたり、逆に前にクリアできたことができなくなったりする。精神的にも後ろ向きになりがちな状態のときにモチベーションを維持するため、トレーナーは適切なメニューを考えてくれたり、励ましてくれたりする。トレーナーがついてくれたことで、成長スピードを大幅に向上できた。

“機能むき出し”のテレビ・リモコン

 個人をコーチしてくれる専門家は必ずしもスポーツ分野に限ったことではなく、ビジネスの世界にも広がっている。部下をマネジメントするためのコーチングという手法がかなり取り入れられているし、経営者仲間でも、ビジネス上の目標達成のために個人的にコーチングの先生を雇っている人が何人も見受けられる。

 専門家が助言するコーチングという概念は、実はヒトとヒトの間だけでなく、機械とヒトの関係でも重要な役割を果たすはず。最近、その思いを強くしている。機械とヒトの間をつなぐユーザー・インタフェース(UI)分野である。コーチングは、機器やソフトウエアのUI設計でも組み込まれるべき概念だと思うのだ。

 テレビのリモコンを例に考えてみよう。

 テレビのリモコンは、テレビの高機能化に伴い、通常のチャンネル操作や音量調整だけでなく、録画装置の操作、デジタル放送用の入力ボタンなど多様な機能がどんどん増えている。ボタンの数は相当なものだ。日頃から技術開発を手掛ける先進ユーザーの読者の皆さんでさえ、リモコン操作で、それなりに考える時間が必要なのではないだろうか。

 私もそうだ。チャンネルと音量調整のボタンは、いつも文字表記を一度確認してからでないと押せない。再生・巻き戻しボタンを押そうとして、カーソル移動の左右ボタンを直感的に押したくなることもある。

 テレビのリモコンは、全ての機能が物理的にむき出しになっている。つまり、機械が保有している機能が、ほぼすべてボタンとして表出しているUIなのだ。人間は、機械を操作するために、それぞれのボタンの意味を覚えなければならず、ボタンの数が増えるほどに苦労が増える。

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