今回の技術で試作したLSI内蔵パッケージ 左上は外観,右上は主な仕様。下は断面のSEM画像。Cu板とBGA(ボール)の間がインタポーザ。その上方にLSIチップが埋め込まれている。NECおよびエレクトロニクス実装学会のデータ。
今回の技術で試作したLSI内蔵パッケージ
左上は外観,右上は主な仕様。下は断面のSEM画像。Cu板とBGA(ボール)の間がインタポーザ。その上方にLSIチップが埋め込まれている。NECおよびエレクトロニクス実装学会のデータ。
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 NECは,多ピン・薄型・高放熱性という特徴を備えたLSI内蔵パッケージ技術を開発した。同社は,このパッケージの狙いや特徴,製造技術,評価結果に関する講演を「第19回マイクロエレクトロニクスシンポジウム(MES 2009)」(9月10日と11日に福岡大学で開催)で行った(セッション2A4の3番目と4番目)。

 今回のLSI内蔵パッケージは,次世代携帯機器を狙って開発した。同社によれば,次世代の携帯機器は,現在のネットブックやノートPC並みの性能・機能を,現在の携帯電話機程度の大きさで実現する。その機器の中核を担うマイクロプロセサやSoCなどの多ピンLSIの収容に向けたのが,今回のLSI内蔵パッケージである。