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御堀直嗣のテクニカル・インプレッション

【御堀直嗣のテクニカル・インプレッション】トヨタ・プリウス:操安性と乗り心地が向上、高速燃費は23~24km/L

  • 2009/08/11 17:26
  • 1/2ページ
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 トヨタ自動車の「プリウス」が全面変更を受け、3代目となった。発売1カ月で18万台を受注し、納車は来年4月以降になるという人気である。トヨタは、5万台/月でフル生産し、各シフトで30分ずつの残業を行うほか、休日出勤も始めるというが、国内と海外を同時に立ち上げて発売した(この3代目で初めてそれを実現した)ため、5万台のすべてを国内に振り分けることができない。それが、年明け4月以降の納車という話につながる。

 新型プリウスの駆動システムにおける特徴は、エンジン排気量が初代から続いた1.5Lから1.8Lへ拡大されたことと、ハイブリッド変速機に減速ギアが追加されたことだ。エンジン排気量の拡大は、高速域での燃費向上が目的だという。排気量を上げ、低速トルクを増大させることで、高速走行時の回転数を下げ、燃費を改善する。

 一方、減速ギアの採用はSUVの「ハリアー/クルーガーハイブリッド」で先に採用されたものだが、プリウスとしては初めてである。新型プリウスではモータの回転数を高めることで、モータの出力を維持しつつ小型化している。小型化により低下したトルクを、減速ギアにより補っているわけだ。新型プリウスのモータ出力は、小型化にもかかわらず2代目より10kW高い60kWを得ている。

 車体は、全長で15mm、全幅で20mmと若干大型化した。しかし一見したところ、大型化したようには見えない。空気抵抗係数は、Cd0.25を達成し、2代目のCd0.26より向上している。これらにより、10・15モード燃費は廉価グレードの「L」で38.0km/Lとなり、量産ガソリンエンジン乗用車で世界1位であるという。

 燃費と動力性能の改善もさることながら、試乗してまず感じるのは、操縦安定性と乗り心地の向上である。2代目は「カローラ」のプラットフォームを基にしてきたが、新型では「オーリス」を基にしている。オーリスは、ヨーロッパ市場を視野に、優れた操縦安定性を目指した小型2ボックスカーであり、発売当初は運転感覚にやや不自然な点もあったが、プラットフォームの素性には高いものがあった。

 新型プリウスでは、バランスのとれた自然な運転感覚を伝えてくる。ミニサーキットで行われたスポーツ仕様の「ツーリングセレクション」の試乗では、限界性能も高く、安定したコーナリング性能によって高い横Gを体験させた。乗り心地についても、路面の凹凸を吸収するだけでなく、舗装路面の細かな荒れを巧みに吸収し、快適性の質を高めている。2代目ではゴロゴロとした硬い乗車感覚があったが、新型では滑らかさが出ている。そこは低転がりタイヤの進化も見逃せない。

 ハイブリッド車としての動力性能も、長距離を運転してみると、高くなったと実感させられる。プリウスを生産する堤工場まで東京から運転していくことになったが、追い越し加速を含め、高速道路で常にゆとりを感じることができた。定常走行のみならず、追い越し加速においても力不足によるストレスを覚えることはなかった。

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